1,022円
帝国ホテルのニュース
■主な活動実績
1. 高付加価値グレード施設の積極的な出店
高品質及び高機能のグレードを求める需要が高まるなかで、料飲等売上を伴う高付加価値グレード(上位3グレード)の拠点増強に積極的に取り組んでいる。特に、利便性の高い機能的なオフィスビルやランドマークとなるビルへの出店を強化。2019年2月期第3四半期は、「TKP西新宿カンファレンスセンター」(2018年9月)、「TKP虎ノ門駅前カンファレンスセンター」(2018年11月)を始め、岡山や埼玉、宮城、広島といった東京以外のエリアでも積極的に出店しており、その結果、2018年11月末の拠点数は245拠点(前期末比27拠点増)、会議室数は2,094室(同236室増)と大きく拡大した。第4四半期に入ってからも、「TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通」(2018年12月)、「TKPガーデンシティPREMIUM田町」(2018年12月)がオープンしている。また、2020年2月期に向けても、「TKPガーデンシティPREMIUM池袋」※(2019年春予定)、「TKPガーデンシティPREMIUM広島駅北口」(2019年4月予定)のほか、ティーケーピー<3479>最大となる78室(5,712席)を有する「TKP新橋内幸町カンファレンスセンター」(2019年4月予定)の開業を予定している。
※西武鉄道(株)グループが開発中の最新鋭大型オフィスビル「ダイヤゲート池袋」(西武鉄道の旧本社ビル跡地)内に出店。
2. 宿泊研修施設の拡充及びホテル開発の進捗
2018年4月より運営を開始した大型宿泊研修施設「レクトーレ葉山」※1が順調に立ち上がるとともに、「アパホテル<TKP京急川崎駅前>」(2018年6月)、「アパホテル<TKP仙台駅北>」(2018年10月)、「ファーストキャビン<TKP市ヶ谷>」(2018年11月)※2をオープン。特に、総客室数160室を有する「レクトーレ葉山」は既に黒字化を達成しているが、大型であるがゆえに対応できる法人需要を取り込み、足元でも好調に推移しているようだ。また、アパホテルについてもおおむね100%稼働が続いている。2018年11月末の施設数は、レクトーレ(8拠点)、石のや、アジュール竹芝、アパホテル(6拠点)、ファーストキャビン(2拠点)の合計18拠点に上る。また、2020年2月期以降の開業に向けてアパホテル4拠点※3が開発中であるため、2020年にすべてが完成すると全国に10拠点を運営するアパホテル最大のフランチャイジーとなる見通しである。
※1 湘南国際村内で、公益財団法人日本生産性本部が建築し、帝国ホテル<9708>グループへ運営を委託していた「IPC生産性国際交流センター」を同社が取得し、運営を開始したもの。敷地面積は約12,000坪、総客室数160室を有する大型の施設である。
※2 「TKP市ヶ谷ビル」の本館と別館をコンバージョンし、会議室併設型コンパクトホテルとなっている。
※3 西梅田(2019年5月開業予定)、博多東比恵駅前(2020年3月開業予定)、博多大名(2020年5月開業予定)、上野広小路(2020年7月開業予定)の4拠点を開発中。
3. 商業施設への展開
2017年11月に業務・資本提携を締結した大塚家具(ショールーム)への出店をスタートし、2018年3月に大塚家具新宿ショールーム内8Fフロアをイベントホール「CIRQ新宿」としてオープンすると、2018年4月には大塚家具仙台ショールーム内7F・8Fフロアを「TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口」として運用を開始した。特に、「TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口」はオープン2ヶ月目で大幅な黒字化を達成しており、同社の戦略、すなわち、駅前好立地な商業施設における店舗スペースの有効活用(及びビル全体の最適化)が狙いどおりの成果を出していると評価できる。また、下期に入ってからも、2018年9月にNTTクレド岡山ビル※1、2018年12月には丸井今井札幌本店南館※2へ出店。今後もECの普及により余剰となった店舗スペースを割安に仕入れる機会が増える可能性があり、商業施設への展開にも取り組む。これまでにない用途での利用(物販を伴う大型イベントの開催等)が可能となるとともに、ビルの他テナントとの相乗効果も狙っていく戦略を描いている。
※1 クレド岡山は、繁華街である表町地区に近接するビジネス・商業を融合した地下2階地上21階の複合型商業施設で、多様な生活文化を創造する岡山のランドマークとなっている。
※2 丸井今井札幌本店南館は地下2階〜4階を(株)丸善ジュンク堂書店が運営しており、会議や研修で集まるビジネス顧客層と書店の相乗効果も期待できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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1. 高付加価値グレード施設の積極的な出店
高品質及び高機能のグレードを求める需要が高まるなかで、料飲等売上を伴う高付加価値グレード(上位3グレード)の拠点増強に積極的に取り組んでいる。特に、利便性の高い機能的なオフィスビルやランドマークとなるビルへの出店を強化。2019年2月期第3四半期は、「TKP西新宿カンファレンスセンター」(2018年9月)、「TKP虎ノ門駅前カンファレンスセンター」(2018年11月)を始め、岡山や埼玉、宮城、広島といった東京以外のエリアでも積極的に出店しており、その結果、2018年11月末の拠点数は245拠点(前期末比27拠点増)、会議室数は2,094室(同236室増)と大きく拡大した。第4四半期に入ってからも、「TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通」(2018年12月)、「TKPガーデンシティPREMIUM田町」(2018年12月)がオープンしている。また、2020年2月期に向けても、「TKPガーデンシティPREMIUM池袋」※(2019年春予定)、「TKPガーデンシティPREMIUM広島駅北口」(2019年4月予定)のほか、ティーケーピー<3479>最大となる78室(5,712席)を有する「TKP新橋内幸町カンファレンスセンター」(2019年4月予定)の開業を予定している。
※西武鉄道(株)グループが開発中の最新鋭大型オフィスビル「ダイヤゲート池袋」(西武鉄道の旧本社ビル跡地)内に出店。
2. 宿泊研修施設の拡充及びホテル開発の進捗
2018年4月より運営を開始した大型宿泊研修施設「レクトーレ葉山」※1が順調に立ち上がるとともに、「アパホテル<TKP京急川崎駅前>」(2018年6月)、「アパホテル<TKP仙台駅北>」(2018年10月)、「ファーストキャビン<TKP市ヶ谷>」(2018年11月)※2をオープン。特に、総客室数160室を有する「レクトーレ葉山」は既に黒字化を達成しているが、大型であるがゆえに対応できる法人需要を取り込み、足元でも好調に推移しているようだ。また、アパホテルについてもおおむね100%稼働が続いている。2018年11月末の施設数は、レクトーレ(8拠点)、石のや、アジュール竹芝、アパホテル(6拠点)、ファーストキャビン(2拠点)の合計18拠点に上る。また、2020年2月期以降の開業に向けてアパホテル4拠点※3が開発中であるため、2020年にすべてが完成すると全国に10拠点を運営するアパホテル最大のフランチャイジーとなる見通しである。
※1 湘南国際村内で、公益財団法人日本生産性本部が建築し、帝国ホテル<9708>グループへ運営を委託していた「IPC生産性国際交流センター」を同社が取得し、運営を開始したもの。敷地面積は約12,000坪、総客室数160室を有する大型の施設である。
※2 「TKP市ヶ谷ビル」の本館と別館をコンバージョンし、会議室併設型コンパクトホテルとなっている。
※3 西梅田(2019年5月開業予定)、博多東比恵駅前(2020年3月開業予定)、博多大名(2020年5月開業予定)、上野広小路(2020年7月開業予定)の4拠点を開発中。
3. 商業施設への展開
2017年11月に業務・資本提携を締結した大塚家具(ショールーム)への出店をスタートし、2018年3月に大塚家具新宿ショールーム内8Fフロアをイベントホール「CIRQ新宿」としてオープンすると、2018年4月には大塚家具仙台ショールーム内7F・8Fフロアを「TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口」として運用を開始した。特に、「TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口」はオープン2ヶ月目で大幅な黒字化を達成しており、同社の戦略、すなわち、駅前好立地な商業施設における店舗スペースの有効活用(及びビル全体の最適化)が狙いどおりの成果を出していると評価できる。また、下期に入ってからも、2018年9月にNTTクレド岡山ビル※1、2018年12月には丸井今井札幌本店南館※2へ出店。今後もECの普及により余剰となった店舗スペースを割安に仕入れる機会が増える可能性があり、商業施設への展開にも取り組む。これまでにない用途での利用(物販を伴う大型イベントの開催等)が可能となるとともに、ビルの他テナントとの相乗効果も狙っていく戦略を描いている。
※1 クレド岡山は、繁華街である表町地区に近接するビジネス・商業を融合した地下2階地上21階の複合型商業施設で、多様な生活文化を創造する岡山のランドマークとなっている。
※2 丸井今井札幌本店南館は地下2階〜4階を(株)丸善ジュンク堂書店が運営しており、会議や研修で集まるビジネス顧客層と書店の相乗効果も期待できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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