ここにきて原油市況が再び上昇基調にあり、前日のニューヨークではＷＴＩ原油先物価格が終値ベースで３ドル７１セント高の１バレル＝１１４ドル２０セントまで上昇、直近は４日続伸しており、この間に１４ドル以上も水準を切り上げている。米国ではガソリン価格が過去最高値水準にあり、個人消費や企業業績に与える影響が懸念されている。

　再生可能エネルギーや原子力発電などはクリーンエネルギーとして世界的に注目されているが、脱炭素という国際的テーマだけでなく、コスト上昇への対策として代替エネルギー獲得に向けた動きが加速しそうだ。

　足もとでは原油市況上昇が収益メリットとなるＩＮＰＥＸや石油資源開発などに投資マネーが流れ込んでいるが、いずれはメガソーラー関連のウエストホールディングスやレノバ、複数のバイオマス発電設備を有するイーレックス、省エネ支援を手掛けるエフオンやＥＮＥＣＨＡＮＧＥ、更に原発再稼働の思惑で東京電力ホールディングスをはじめ中部電力、関西電力といった電力株にも改めてマーケットの視線が向かう可能性がある。