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【↓】日経平均 大引け| 続落、朝高も半導体関連の一角が売られる (5月9日)
日経平均株価
始値 38242.92
高値 38429.81(12:30)
安値 38072.24(14:59)
大引け 38073.98(前日比 -128.39 、 -0.34% )
売買高 17億0146万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆5012億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、先物主導で下値探る展開に
2.朝方は買い優勢で次第高、後場に入って値を崩す
3.日米の長期金利上昇を警戒、半導体関連など安い
4.明日のオプションSQ算出を控え、仕掛け的な売り
5.個別株は値上がり銘柄が65%占め、TOPIXは上昇
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比172ドル高と6日続伸した。FRBによる利下げ期待が高まるなか、景気敏感株や金融株が買われた。
東京市場では、前場は買いが優勢だったが、日経平均株価は後場に値を崩し、取引終盤にマイナス圏に沈む展開を強いられた。
9日の東京市場は、朝方は強弱観対立のなかも買いが優勢で、寄り後に日経平均は次第高の展開に。後場寄りには230円弱上昇し3万8400円台まで水準を切り上げたが、そこが本日の高値となり、後は一貫して値を下げる展開に変わった。日米の長期金利上昇を嫌気する形で買いが手控えられ、明日にオプションSQ算出を控えて先物主導で仕掛け的な下げ圧力が観測された。好決算発表銘柄が買われる一方、半導体関連の一角には売りがかさんだ。ただ、日経平均は安く引けたもののTOPIXはプラス圏で着地し、個別株をみてもプライム市場の値上がり銘柄数が1000を上回り、全体の65%を占めている。売買代金は4兆5000億円台にとどまり、4連休前の前週2日以来の低水準となった。
個別では、きょうも群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが、後場急速に軟化し株価は下値を探る展開に。また、ソシオネクスト<6526>や東京エレクトロン<8035>なども売られた。三菱重工業<7011>が下落、ソフトバンクグループ<9984>も値を下げた。このほか、レノバ<9519>が急落、ヤマトホールディングス<9064>、ローム<6963>なども大幅安。太陽誘電<6976>が急速に株価水準を切り下げ、ライオン<4912>の下げも目立つ。
半面、ディスコ<6146>が売買代金を伴い上昇、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも高い。任天堂<7974>が値を上げ、オリックス<8591>も上値を追った。IHI<7013>、オムロン<6645>が物色人気となり、コーセー<4922>、川崎重工業<7012>はストップ高となった。ユー・エス・エス<4732>も投資資金の攻勢が顕著だった。ネットワンシステムズ<7518>も買いを集めた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、オムロン <6645>、ヤマハ <7951>、任天堂 <7974>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約57円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、トレンド <4704>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約219円。
東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)その他製品、(3)保険業、(4)金属製品、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)電気・ガス業、(3)証券商品先物、(4)電気機器、(5)輸送用機器。
■個別材料株
△大末建 <1814> [東証P]
今期最終38%増益で19円増配計画。
△ヒューマン <2415> [東証S]
前期経常を25%上方修正・3期ぶり最高益、配当も20円増額。
△グローバル社 <3271> [東証S]
今期経常を15%上方修正、配当も9円増額。
△コーセー <4922> [東証P]
1-3月期営業25%増益。
△GMOテック <6026> [東証G]
業績・配当予想を増額修正。
△石川製 <6208> [東証S]
今期営業利益2.4倍へ、30期ぶり復配も。
△アイモバイル <6535> [東証P]
配当性向50%に引き上げ今期配当予想を増額修正。
△川重 <7012> [東証P]
今期は2期ぶり最高益で大幅増配計画。
△スクロール <8005> [東証P]
今期最終15%増益・6円増配計画を評価。
△長瀬産 <8012> [東証P]
今期増収増益・増配予想で自社株買いも。
▼三社電機 <6882> [東証S]
今期減収減益へ。
▼レノバ <9519> [東証P]
25年3月期も大幅営業減益へ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)コーセー <4922>、(2)住友電設 <1949>、(3)川重 <7012>、(4)USS <4732>、(5)アルプス物流 <9055>、(6)長瀬産 <8012>、(7)ダイダン <1980>、(8)アイモバイル <6535>、(9)ネットワン <7518>、(10)北越工 <6364>。
値下がり率上位10傑は(1)レノバ <9519>、(2)ヤマトHD <9064>、(3)ローム <6963>、(4)高島 <8007>、(5)太陽誘電 <6976>、(6)ライオン <4912>、(7)邦チタ <5727>、(8)世紀東急 <1898>、(9)コカBJH <2579>、(10)インソース <6200>。
【大引け】
日経平均は前日比128.39円(0.34%)安の3万8073.98円。TOPIXは前日比7.03(0.26%)高の2713.46。出来高は概算で17億0146万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1081、値下がり銘柄数は519となった。東証グロース250指数は652.97ポイント(1.92ポイント安)。
[2024年5月9日]
株探ニュース
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