サンウッド、前期経常を一転5％増益に上方修正、配当も5円増額

　サンウッド <8903> [ＪＱ] が4月16日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の5.1億円→6.8億円(前の期は6.5億円)に34.7％上方修正し、一転して5.0％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常損益も従来予想の3.3億円の赤字→1.5億円の赤字(前年同期は7.5億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の25円→30円(前の期は25円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当期は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を懸念しておりましたが、６月以降、都心部での良質な住宅を求める動きが活発となり、当社の新築分譲マンションを中心に販売が好調に推移しました。2021年１月に業績予想を上方修正しましたが、１月以降の緊急事態宣言下での販売状況が予見できず、公表時点での確定受注に基づいた業績予想値を公表しました。　１月～３月においては、緊急事態宣言下ではあったものの不動産の新規販売ペースが衰えず、業績予想が修正計画をさらに上回り、売上高及び利益は、リーマンショック以降における過去最高業績を２年連続で更新する見込みとなりました。　不動産開発事業においては、「ガーデンテラス馬込プレミアム」「サンウッド阿佐ヶ谷」が完売となるなど、新築マンションの販売が好調に進捗しています。　リノベーション事業においては、在宅勤務の強化を契機とした住宅取得の機運の高まりによって好調に推移し、当初計画をさらに上回り、過去最高のセグメント業績となる見込みです。　上記要因に加えて、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、繰延税金資産を計上する見込みとなったため、当期純利益につきましても前回公表の業績予想を上回る見込みです。　決算発表日につきましては、2021年５月14日（金）を予定しております。

　　当社の利益配分に関する基本方針は、中長期的な収益動向を勘案したうえで財務体質の強化を図り、内部留保の充実 に努めるとともに安定的な利益還元を継続することを基本方針としております。　上記の業績の結果を株主の皆様に還元するため、株主還元の方法として増配と自己株式取得を比較検討しました。検討の結果、当期は、配当による株主還元とさせていただき、前回予想から年間５円増配の普通配当30円と配当予想を上方修正するものであります。