クレセゾン、今期最終を31％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額

　クレディセゾン <8253> [東証Ｐ] が11月10日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比60.0％増の440億円に拡大し、従来の21.8％減益予想から一転して増益で着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の490億円→640億円(前期は435億円)に30.6％上方修正し、増益率が12.4％増→46.8％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終利益は前年同期比24.2％増の199億円に伸びる計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の80円→100円(前期は70円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結最終利益は前年同期比2.2倍の270億円に急拡大した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2024年３月期第２四半期累計期間の業績予想の個別業績につきましては、ショッピング取扱高、リボルビング残高が堅調に推移したことによる営業収益の増加等により、営業利益、経常利益及び四半期純利益がそれぞれ、前回予想を上回る結果となりました。これに伴い、連結業績の純収益、事業利益につきましても前回予想を上回る結果となりました。加えて、2023年５月18日付「株式会社クレディセゾンとスルガ銀行株式会社の資本業務提携に関するお知らせ」 及びこれらに関連するプレスリリースにおいて公表いたしましたとおり、スルガ銀行株式会社と資本業務提携に関する契約を締結し、同社を持分法適用会社化し、本資料「１．負ののれん発生益の計上」にて記載のとおり、この持分法適用会社化によって、負ののれん発生益相当額20,043百万円を持分法による投資利益として計上いたしました。よって、これらの状況を踏まえ、2024年３月期通期（連結・個別）業績予想について、上記のとおり修正したします。

　当社では企業体質の強化と継続的な事業拡大に向けた取り組みが、株主価値の増大のために重要であると考えております。利益還元につきましては、これらを実現する内部留保金の充実を図る一方、株主の皆様へ適正かつ 安定的、継続的な配当を行っていきたいと考えております。この基本方針に基づき、2024 年３月期の期末配当予想につきましては、１株当たり80 円を予定しておりましたが、上記の業績予想修正に伴い、１株につき20 円の特別配当を実施することといたしました。これにより、2024 年３月期の１株当たりの期末配当予想につきましては、普通配当金80 円に、特別配当20円を加えた合計100 円に修正いたします。なお、本件につきましては、2024年６月下旬開催予定の当社第74 回定時株主総会に付議する予定です。