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川辺のニュース
■業績動向
1. 2019年3月期連結業績は天候や自然災害も影響して減益
川辺<8123>の2019年3月期の連結業績は、売上高が前期比0.3%減の16,233百万円、営業利益が同41.0%減の224百万円、経常利益が同23.9%減の372百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同18.2%減の264百万円だった。売上高、利益とも計画を下回り、減益だった。
主要販売先である百貨店の地方・郊外での閉店の影響、豪雨・台風・地震など自然災害によって相次いだ店舗の臨時休業の影響、さらに最需要期である3月の「ホワイトデイ」、返礼ギフト需要の不振、暖冬影響による秋冬物の不振などで、身の回り品事業の売上高が計画を下回った。
売上総利益は前期比3.1%減少し、売上総利益率は35.7%で1.0ポイント低下した。販管費は同0.5%減少し、販管費率は34.3%で0.1ポイント低下した。営業利益率は1.4%で0.9ポイント低下した。営業外では持分等投資損益が改善し、雑損失が減少した。経常利益率は2.3%で0.7ポイント低下した。特別利益では投資有価証券売却益が増加した。親会社株主に帰属する当期純利益率は1.6%で0.4ポイント低下した。
2. セグメント別動向
セグメント別の動向は以下のとおりである。
身の回り品事業は、売上高が前期比1.4%減の13,985百万円で、経常利益が同23.0%減の638百万円だった。品目別売上高はハンカチーフが同2.8%減の9,871百万円、スカーフ・マフラーが同7.5%減の2,057百万円、タオルが同4.9%増の940百万円、その他が同23.0%増の1,116百万円だった。
全体として、主要販売先である百貨店の地方・郊外での閉店の影響、豪雨・台風・地震など自然災害によって相次いだ店舗の臨時休業の影響を受けた。さらに主力のハンカチーフは最需要期である3月の「ホワイトデイ」、返礼ギフト需要の不振、スカーフ・マフラーは売上構成比の高い秋冬物シーズンを通して暖冬影響を受けた。タオル、雑貨はOEMや直営小売店舗の売上が好調に推移した。
フレグランス事業は、売上高が前期比7.3%増の2,247百万円で、経常損失が99百万円(前期は141百万円の損失)だった。百貨店におけるメゾンブランド商品、ホールセール(卸売事業者向け2次卸)におけるラグジュアリーブランド商品が好調に推移し、増収効果で損失を縮小した。
自己資本比率上昇
3. 財務面では自己資本比率上昇
財務面で見ると、2019年3月期末の資産合計は前期末比1,127百万円減少して13,990百万円となった。現金及び預金、受取手形及び売掛金、たな卸資産、投資有価証券の減少による。負債合計は同1,050百万円減少して6,685百万円となった。支払手形及び買掛金、1年内償還予定の社債、長期借入金の減少による。この結果、純資産合計は7,304百万円で同77百万円減少したが、自己資本比率は52.2%で3.4ポイント上昇した。
なお事業構造改革の一環で経営資源の有効活用を目指して保有不動産の見直しを行い、賃貸用不動産としていた土地・建物の売却や入替を進めてきた。そして2018年2月に新宿MKビルの土地・建物(東京都新宿区)を譲渡を持って、保有不動産の見直しはほぼ完了したとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<MH>
1. 2019年3月期連結業績は天候や自然災害も影響して減益
川辺<8123>の2019年3月期の連結業績は、売上高が前期比0.3%減の16,233百万円、営業利益が同41.0%減の224百万円、経常利益が同23.9%減の372百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同18.2%減の264百万円だった。売上高、利益とも計画を下回り、減益だった。
主要販売先である百貨店の地方・郊外での閉店の影響、豪雨・台風・地震など自然災害によって相次いだ店舗の臨時休業の影響、さらに最需要期である3月の「ホワイトデイ」、返礼ギフト需要の不振、暖冬影響による秋冬物の不振などで、身の回り品事業の売上高が計画を下回った。
売上総利益は前期比3.1%減少し、売上総利益率は35.7%で1.0ポイント低下した。販管費は同0.5%減少し、販管費率は34.3%で0.1ポイント低下した。営業利益率は1.4%で0.9ポイント低下した。営業外では持分等投資損益が改善し、雑損失が減少した。経常利益率は2.3%で0.7ポイント低下した。特別利益では投資有価証券売却益が増加した。親会社株主に帰属する当期純利益率は1.6%で0.4ポイント低下した。
2. セグメント別動向
セグメント別の動向は以下のとおりである。
身の回り品事業は、売上高が前期比1.4%減の13,985百万円で、経常利益が同23.0%減の638百万円だった。品目別売上高はハンカチーフが同2.8%減の9,871百万円、スカーフ・マフラーが同7.5%減の2,057百万円、タオルが同4.9%増の940百万円、その他が同23.0%増の1,116百万円だった。
全体として、主要販売先である百貨店の地方・郊外での閉店の影響、豪雨・台風・地震など自然災害によって相次いだ店舗の臨時休業の影響を受けた。さらに主力のハンカチーフは最需要期である3月の「ホワイトデイ」、返礼ギフト需要の不振、スカーフ・マフラーは売上構成比の高い秋冬物シーズンを通して暖冬影響を受けた。タオル、雑貨はOEMや直営小売店舗の売上が好調に推移した。
フレグランス事業は、売上高が前期比7.3%増の2,247百万円で、経常損失が99百万円(前期は141百万円の損失)だった。百貨店におけるメゾンブランド商品、ホールセール(卸売事業者向け2次卸)におけるラグジュアリーブランド商品が好調に推移し、増収効果で損失を縮小した。
自己資本比率上昇
3. 財務面では自己資本比率上昇
財務面で見ると、2019年3月期末の資産合計は前期末比1,127百万円減少して13,990百万円となった。現金及び預金、受取手形及び売掛金、たな卸資産、投資有価証券の減少による。負債合計は同1,050百万円減少して6,685百万円となった。支払手形及び買掛金、1年内償還予定の社債、長期借入金の減少による。この結果、純資産合計は7,304百万円で同77百万円減少したが、自己資本比率は52.2%で3.4ポイント上昇した。
なお事業構造改革の一環で経営資源の有効活用を目指して保有不動産の見直しを行い、賃貸用不動産としていた土地・建物の売却や入替を進めてきた。そして2018年2月に新宿MKビルの土地・建物(東京都新宿区)を譲渡を持って、保有不動産の見直しはほぼ完了したとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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