菱洋エレク、今期経常を一転42％増益に上方修正、配当も10円増額

　菱洋エレクトロ <8068> [東証Ｐ] が8月31日大引け後(15:30)に決算を発表。23年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の24.7億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の22億円→34億円(前期は24億円)に54.5％上方修正し、一転して41.7％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した8-1月期(下期)の連結経常利益は前年同期比27.7％減の9.2億円に減る計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→110円(前期は120円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である5-7月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の13.4億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の1.9％→4.5％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2023年１月期の連結業績予想につきましては、期初時点において大口ビジネスの環境変化や不透明な半導体市況等を考慮し、上期は堅調な推移を見込むものの、下期以降は売上高、利益面共に減速する見通しとしておりました。大口ビジネスの動向や需給状況の改善による需要後退の見方に引き続き大きな変化はないものの、大幅に伸長した上期の着地や足元の事業動向、期初時点では織り込まれていなかった為替変動の影響等を踏まえ、2022年３月10日に公表した連結業績予想数値を修正することといたしました。

　当社は安定した経営基盤の維持ならびに今後の事業拡大に取り組む一方、財政状態や経営環境等を勘案しながら株主還元を行っており、「純資産配当率（DOE）：５％」を目安とした安定的な配当を実施することを基本方針としております。上記の業績予想の修正等を勘案し、当期の期末配当予想につきましては、１株当たり50 円から10 円増配の60 円に修正することといたしました。なお、この場合の純資産配当率は5.0％を見込んでおります。 注）上記の業績予想および配当予想における情報は、本資料の発表日現在において当社が入手可能な情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいて作成されたものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって異なる可能性があります。