セイコーＨＤが大幅安、１５年３月期連結営業利益１３０億円に下方修正

　セイコーホールディングス<8050.T>が急反落で一時６００円を割り込んだ。同社は１０日取引終了後、１５年３月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を１６０億円から１３０億円（前期比７．２％減）へ下方修正した。ウオッチ事業が国内外で伸びているほか、電子デバイス事業も半導体を中心に引き続き好調に推移しているが、第３四半期時点で広告宣伝費および労務費が増加したことなどが重荷となり、営業利益は従来の会社側想定に届かない見通しとなった。これをネガティブ視する売りがかさむ展開となっている。なお、売上高は２９００億円（同５．９％減）、最終利益は２５０億円（同３．４倍）で据え置いた。また、順調な業績推移と財務体質の改善も進んでいることを理由に、期末配当を従来予想の５円から７円５０銭に増額、年１０円配当は前期実績比で５円の増配となることで、下値では買い向かう動きも出ている。

セイコーＨＤの株価は９時３４分現在６００円（▼３２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）