クリナップが大幅続伸、９月中間期好決算と自社株のＴＯＢを発表

　クリナップ<7955.T>が大幅続伸し年初来高値を更新している。７日の取引終了後に発表した第２四半期累計（４～９月）連結決算が、売上高５６７億４７００万円（前年同期比０．６％増）、営業利益１２億４２００万円（同３．１倍）、純利益９億３５００万円（同１１．３倍）と大幅増益となったことが好感されている。

　主力の厨房部門で、「流レールシンク」を標準装備したシステムキッチンの「Ｓ．Ｓ．」や、「クリンレディ」などの中高級品が伸長したほか、生産面での原価低減や全社的なコスト削減も寄与した。また、厚生年金基金解散時負担額が特別解散認可申請時に計上した引当金額より下回ったことで、特別利益が膨らんだ。

　なお、１７年３月期通期連結業績は、上記の要因から純利益を１２億円から１４億５０００万円（前期比４．３倍）へ上方修正。また、売上高は１１９０億円（同４．０％増）、営業利益は２５億円（同２．２倍）の従来予想を据え置いている。

　同時に、自社株に対するＴＯＢを発表しており、これも好材料視されているようだ。５５０万株（発行済み株数の１３．１１％）を１株７６１円（買い付け代金の総額４１億８５５０万円）で買い付ける。買付期間は１１月８日から１２月６日まで。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）