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前週末26日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2022/08/29 05:30

アルテック <9972>  335円 (+46円、+15.9%)

 アルテック <9972> [東証S]が急反騰し年初来高値を更新。25日の取引終了後、22年11月期の期末一括配当予想を3円から9円(前期3円)へ増額修正したことに加えて、9月15日付で420万1596株(発行済み株数の21.71%)の自社株を消却すると発表したことが好感された。なお、消却後の発行済み株数は1515万3000株となる予定だ。

テリロジー <3356>  383円 (+52円、+15.7%)

 テリロジー <3356> [東証S]が急騰。同社はセキュリティー関連などを中心に情報関連機器の輸入販売を主力業務としているが、25日取引終了後、電子機器商社の兼松エレクトロニクス <8096> [東証P]と資本・業務提携することを発表しており、これが株価を強く刺激する形となった。兼松エレクを割当先とする85万5700株の第三者割当増資(発行価格は383円)を行い、業務面ではセキュリティー事業を中心にした取引拡大や次世代事業開発などで連携する。これに伴う業容拡大への期待が投資資金を呼び込んだ。

■イワキ <6237>  1,220円 (+131円、+12.0%)

 東証プライムの上昇率2位。イワキポンプ <6237> [東証P]が3日続急騰し、年初来高値を更新。25日の取引終了後、持ち分法適用関連会社である香港IPH社及び中国IPS社に関して、株式及び持ち分を取得し連結子会社化すると発表しており、これが好材料視された。今回の2社の連結子会社化は、社会インフラの質の向上や環境改善に対するニーズが強まりつつある中国市場において、一層の事業拡大を図ることが狙い。取得総額は25億1400万円。なお、23年3月期業績への影響は現在精査中としている。

助川電気 <7711>  1,410円 (+106円、+8.1%)

 助川電気工業 <7711> [東証S]が3連騰。2018年1月につけた1387円を上回り、1995年以来約27年ぶりの高値圏に浮上した。直近、政府が原発の追加再稼働や次世代原発の建設を検討する方針を打ち出しており、これを受けて株式市場では原発関連に位置づけられる銘柄群が物色人気化している。同社は温度測定・加熱製品メーカーで、原子力関連機器や次世代原発の一つである核融合炉向けの関連製品を手掛けており、関連有力株として投資家の視線を集めた。

シンクロ <3963>  457円 (+27円、+6.3%)

 東証プライムの上昇率6位。シンクロ・フード <3963> [東証P]が続急伸。25日の取引終了後、同社が運営する移動販売車プラットフォームの「モビマル」が三井住友海上火災保険(東京都千代田区)と包括連携協定を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回の包括連携協定締結は、三井住友海上や自治体と連携を図ることで、移動販売などを活用したSDGs推進活動や地域産業の振興・支援、移動販売事業者の事業継続支援などを実施するのが狙いとしている。

ブシロード <7803>  1,631円 (+79円、+5.1%)

 ブシロード <7803> [東証G]が3日ぶりに急反発。25日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げ、より投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。同時に、166万493株(発行済み株数の4.86%)の自社株を9月1日付で消却すると発表した。消却後の発行済み株数は3251万8356株となる予定だ。

キムラユニテ <9368>  818円 (+36円、+4.6%)

 キムラユニティー <9368> [東証S]が大幅反発。25日の取引終了後に自己株取得を実施すると発表しており、これが好感されたようだ。取得上限は150万株(発行済み株数の6.37%)、または11億7300万円。26日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で買い付ける。

タカトリ <6338>  2,600円 (+106円、+4.3%)

 タカトリ <6338> [東証S]が大幅反発。25日の取引終了後、海外企業からパワー半導体向けSiC材料切断加工装置の大口受注を獲得したと発表したことが好感された。受注金額は約4億5600万円で23年9月期に売り上げ計上する予定。なお、22年9月期業績への影響はないとしている。

グッドスピー <7676>  1,799円 (+69円、+4.0%)

 グッドスピード <7676> [東証G]が大幅高で3日続伸。25日の取引終了後、岐阜県土岐市に大型店舗「グッドスピードMEGA SUVイオンモール土岐店」を10月7日にオープンすると発表したことが好感された。同店は、10月7日に開業予定のイオンモール土岐店の敷地内にオープンする、MEGA専門店として10店舗目の店舗。MEGA専門店として初の新築である点や、ブランドイメージをより強く打ち出したコンセプトショップの役割を担うことなどが特徴で、同社の認知度向上とブランドイメージ訴求、新規顧客獲得を目指すとしている。

ホシザキ <6465>  4,165円 (+120円、+3.0%)

 ホシザキ <6465> [東証P]が大幅高で5日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は25日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に引き上げた。目標株価は4850円から5500円に引き上げた。国内・海外で販売拡大と価格転嫁の進展で業績拡大が続く可能性が高まったとして、レーティングを引き上げた。19年12月期から21年12月期は不祥事や新型コロナによる販売伸び悩み、供給制約やインフレの影響で業績低迷が続いたが、これらの問題解消が進んだ結果、23年12月期からは成長企業に回帰する可能性が高まった、とみている。22年12月期の連結営業利益は前期比16.3%増の290億円(会社計画265億円)、23年12月期の同利益は380億円を見込んでいる。

NEWART <7638>  1,628円 (+44円、+2.8%)

 NEW ART HOLDINGS <7638> [東証S]が3日続伸。上値指向を強め、年初来高値圏を突き進んだ。同社はブライダルジュエリーの製造販売を主力とし、このほかアートオークション事業やエステサロン運営、スポーツ用品販売などを展開している。6月中旬に今期配当の増額を発表し株価を動意させ、その後4-6月期好決算を受けて足もと上げ足を加速させている。26日は、前日取引終了後に発表した自己株取得の実施を好感した買いも入ったとみられる。取得上限は60万株(発行済み株数の3.76%)、または9億円としている。

東京きらぼし <7173>  2,360円 (+61円、+2.7%)

 東京きらぼしフィナンシャルグループ <7173> [東証P]が3日続伸。グループ会社のUI銀行が小田急電鉄 <9007> [東証P]、本の要約サービスを手掛けるフライヤー(東京都千代田区)と共同で新たな取り組みを開始すると発表しており、今後の展開への期待が高まったようだ。UI銀行が運営するオウンドメディア「UI未来Base」とフライヤーの要約作品を、小田急ロマンスカー車内用コンテンツとして提供する。提供期間は9月から1年間の予定。

竹内製作所 <6432>  2,642円 (+61円、+2.4%)

 竹内製作所 <6432> [東証P]が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で、投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を3800円から4200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、欧米の小型建機の成長で中長期的に業績拡大が続くと見ること、資本効率や株主還元の強化が進んでいることを評価。為替の前提を1ドル=120円から130円とすることや、供給制約の改善から販売予想を若干引き上げること、一方で半導体などの部材費の増加をより強く想定し、23年2月期の営業利益を175億円と予想。また、24年2月期は営業利益を201億円から223億円へ引き上げ過去最高を予想しており、北米工場と青木工場の稼働が本格化し、受注残解消による販売拡大が進み業績拡大局面を迎えると想定。更に新工場による生産・販売の拡大で、25年2月期以降も増益が続くと予想している。

ローランド <7944>  4,245円 (+85円、+2.0%)

 ローランド <7944> [東証P]が反発。SMBC日興証券が25日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を7000円から7200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、短期では中国ロックダウンやドル高などが逆風となったが、最終需要は堅調で、粗利率は第2四半期をボトムに回復局面を迎えると予想。営業利益予想について22年12月期は120億円から125億円へ、23年12月期は135億円から140億円へ、24年12月期は145億円から155億円へそれぞれ上方修正した。また、23年2月発表予定のRoland Cloudの深化も含む、新中計での成長戦略に注目したいとしている。

霞ヶ関C <3498>  2,865円 (+47円、+1.7%)

 霞ヶ関キャピタル <3498> [東証G]が反発。25日の取引終了後、販売用不動産(賃貸住宅)3件を売却すると発表しており、これが好材料視された。3件の売却先は同一で、売却価格は非開示としているが、21年8月期の売上高(142億9500万円)の10%に相当する額以上の金額としている。なお、同物件の売り上げについては22年8月期業績予想に織り込み済みとしている。

味の素 <2802>  3,791円 (+50円、+1.3%)

 味の素 <2802> [東証P]が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で、投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を3800円から4200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、数量と単価の両面で成長が続く海外調味料事業が、今後原材料コスト下落の影響を享受できるとみることや、全体の利益率を押し上げるヘルスケア事業の成長継続により、業績拡大が続くとの見方を継続。4~6月事業利益は同証券想定外の増益スタートとなったとしており、調味料は原料高で減益スタートも、値上げの着実な浸透とタイやベトナムなど主要国での力強いトップライン成長を確認できたとしている。これを受けて同証券の事業利益予想を23年3月期で1300億円から1340億円へ、24年3月期で同1450億円から1480億円へ引き上げている。

NSD <9759>  2,480円 (+32円、+1.3%)

 NSD <9759> [東証P]が続伸。25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を106万株(発行済み株数の1.36%)、または25億円としており、取得期間は8月26日から10月7日まで。あわせて、9月28日付で300万株(同3.33%)の自社株を消却すると発表した。消却後の発行済み株数は8700万株となる予定だ。株主還元の一環として実施するとしている。

人・夢・技術 <9248>  2,673円 (+33円、+1.3%)

 人・夢・技術グループ <9248> [東証P]が3日続伸。25日の取引終了後、中堅建設コンサルタントのピーシーレールウェイコンサルタント(栃木県宇都宮市)の全株式を10月4日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の買収は、双方の人材や技術、顧客基盤などのさまざまな経営資源を相互に活用することで、事業領域や顧客基盤の拡大、生産性の向上などの分野で互いの課題に取り組み、事業を成長させていくのが狙い。取得価額は22億1000万円。なお、同件による22年9月期業績への影響は現時点で未定としている。

SBG <9984>  5,705円 (+67円、+1.2%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が買い優勢で始まり3日続伸、25日移動平均線を足場に上げ足を強めた。前日25日の米国株市場では米長期金利の低下を背景にハイテク株が幅広く買い戻され、ナスダック総合株価指数は続伸した。同指数はここ下落基調にあったが週央を境に下げ止まる動きをみせ、投資家のセンチメントも改善の方向をたどっている。また、そうしたなか25日はソフトバンクGが出資する中国電子商取引最大手のアリババ集団 が8%高と値を飛ばしており、これもポジティブ材料と捉えられた。ソフトバンクGは株式需給面も改善している。信用取組はここ売り残が増加する一方で買い残が減少傾向にあり、日証金も売り長状態が続いていることで買い戻しによる浮揚力が働きやすい。

スターマイカ <2975>  1,645円 (+19円、+1.2%)

 スター・マイカ・ホールディングス <2975> [東証P]が続伸。25日の取引終了後、8月31日付で224万1190株(発行済み株数の11.6%)の自社株を消却すると発表しており、これが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1700万株となる。

※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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