ｼﾏﾉ は続落となっているが､ﾁｬｰﾄ上では､年初来安値(3310円､11月24日)で底入れを確認済み｡

　この期間､日経平均株価が直近安値(8135円79銭､11月25日)から4%強戻しているのに対して､ｼﾏﾉは3%程度の戻りにとどまっており､出遅れ感の買いも誘いやすい｡
　同社は､自転車用駆動部品･ﾌﾞﾚｰｷ部品の総合ﾒｰｶｰで欧米でのﾌﾞﾗﾝﾄﾞ力は高い｡釣り具事業も手掛ける｡

　11年12月期の連結営業利益予想は前期比5.4%減の310億円｡｢欧米の景気低迷の影響で海外売上が目減りする｣(平田義弘取締役)という｡
ただ､｢前期に比べてｸﾞﾙｰﾌﾟ全体の為替差損は縮小する｣(同)とし､連結経常利益は13.5%増の315億円を見込んでいる｡期末配当30.5円は継続する予定｡

　12年12月期は､欧米動向が懸念材料として残るが､｢中国や中南米など新興国で自転車部品が伸びてきている｣(同)という点はﾌﾟﾗｽ材料｡国内釣り具の復調にも期待が掛かる｡
　良好な需給を形成しており､5日･25日の両移動平均線のﾐﾆｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｸﾛｽ(GC)接近場面は狙い場となりそうだ｡

　9日終値は45円安の3650円｡
提供:ﾓｰﾆﾝｸﾞｽﾀｰ社