東京株式（大引け）＝１１９円高、好業績期待を背景にリスクオン継続

　２日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は前日に４００円超の上昇をみせただけに利益確定売り圧力も顕在化したが、買い意欲が旺盛でそれを吸収した。

　大引けの日経平均株価は前日比１１９円０４銭高の２万２５３９円１２銭と続伸。東証１部の売買高概算は１８億６８４８万株、売買代金概算は３兆３０８８億９０００万円。値上がり銘柄数は８８０、対して値下がり銘柄数は１０６０、変わらずは９２銘柄だった。

　きょうの東京市場は世界的な株高の流れに乗る形でリスク選好ムードが続き、日経平均は２万２５００円台を回復、ほぼ高値引けとなった。前日の欧米株市場が総じて高く、世界的な株高の流れが意識されるなか、企業の好業績期待を背景に主力株中心に買いが入り全体指数を押し上げた。３連休前であすに米１０月の雇用統計の発表や、５日～７日の日程でトランプ大統領来日などのイベントを控え、買いが入れにくい環境にあったが、日経平均はいったんマイナス圏に沈む局面はあったものの、後場終盤にかけて買いの勢いが増した。空売りの手仕舞いによる買い戻しが浮揚効果をもたらした。特徴的だったのは日経平均、ＴＯＰＩＸともに上昇したにも関わらず、値下がり銘柄が１０００を超え値上がり銘柄数を上回ったこと。売買代金は今週に入ってから最低だったとはいえ３兆３０００億円台と引き続き高水準で、前週１０月２７日以降は５日連続で３兆円を上回っている。

　個別では、ソニー<6758.T>が商いを伴い続伸、ソフトバンクグループ<9984.T>も堅調。トヨタ自動車<7203.T>、ホンダ<7267.T>が高く、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>も買い優勢だった。住友金属鉱山<5713.T>が買われたほか、富士急行<9010.T>、ＢＥＥＮＯＳ<3328.T>が急伸、アウトソーシング<2427.T>、石原産業<4028.T>も上昇した。トーセ<4728.T>、レーザーテック<6920.T>が上値を追い、タクマ<6013.T>も反発した。

　半面、売買代金トップの任天堂<7974.T>は軟調、村田製作所<6981.T>も冴えない。日本ハム<2282.T>が大幅安したほか、ヤマハ<7951.T>、安永<7271.T>、北の達人コーポレーション<2930.T>なども大きく値を下げた。日本マイクロニクス<6871.T>、トピー工業<7231.T>、ＴＹＫ<5363.T>なども売られた。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）