日産車体、非開示だった今期経常は赤字転落、未定だった配当は13円実施

　日産車体 <7222> が7月28日大引け後(17:10)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は58.4億円の赤字(前年同期は9.5億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常損益が22億円の赤字(前期は98億円の黒字)に転落する見通しを示した。

　同時に、従来未定としていた今期の上期配当を6.5円(前年同期は6.5円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も6.5円実施する方針とした。年間配当は13円となる。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の-1.1％→-16.1％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　新型コロナウイルス感染症の影響により、合理的な算定が困難であったため未定としておりましたが、現時点で入手可能な情報に基づき算定した結果、上記のとおり業績予想を公表いたします。　当連結会計年度前半における当社グループの主たる事業セグメントである自動車関連については、一部の海外部品の調達などサプライチェーンの影響による生産調整をはじめ、景気の急減速による経済活動への深刻な影響により新車販売が低迷しており、大幅な台数減少による売上高の減少や、生産性の大幅な悪化により前期実績を大きく下回る見込みであります。一方、当連結会計年度末にかけては、経済の回復に伴い当社の生産台数につきましても徐々に回復していくと見込んでおります。なお、今後の感染症の収束状況に応じて、大きく変動する可能性があります。

　当社の配当方針は、健全な収益基盤と財務体質を維持した上で、安定した配当を継続的に行うことを基本としています。新型コロナウイルス感染症の影響により、業績予想の合理的な算定が困難であったため未定としておりましたが、今回の業績予想も踏まえた結果、上記のとおり配当予想を公表いたします。