サノヤスＨＤ、今期最終を赤字縮小に上方修正

　サノヤスホールディングス <7022> が2月25日後場(13:00)に業績修正を発表。21年3月期の連結最終損益を従来予想の63億円の赤字→34億円の赤字(前期は22.1億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結経常損益は従来予想の41億円の赤字→59億円の赤字(前期は17.1億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の41.6億円の赤字→12.6億円の赤字(前年同期は7億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高は予想どおり推移する見通しですが、造船事業において本年2月に4隻の新規受注を内定したことにより追加引当したものも含めて受注工事損失引当金が19億円増加し、営業利益、経常利益について大幅な減益となる見通しです。親会社株主に帰属する当期純利益については、2021年2月2日に公表いたしましたSanoyas Rides Australia Pty Ltdの譲渡による特別損失8億円の計上に加え、コロナ禍の影響を受け業績の低迷している遊園地運営事業にかかる固定資産や当社が所有しているソフトウエア等の減損損失11億円を計上する見込みです。その一方で、本日、「投資有価証券売却益（特別利益）の計上に関するお知らせ」にて公表しました非上場株式の売却に伴う売却益39億円、およびサノヤス造船(株)の譲渡に伴う特別損失が前回予想を21億円下回る等、現時点で想定している要素を織り込んだ結果、前回予想から29億円赤字減少の見通しです。なお、想定為替レートは１米ドル104.42円で計算しております。※　上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想値と異なる場合があります。2.配当予想について当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営上の重要政策であると認識しており、安定的な配当の維持を基本方針としております。一方、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響等に鑑みますと、事業収益の拡大と内部留保の確保等による財務基盤の強化が最重要課題であります。当期の配当予想につきましては、上記の方針を踏まえ、引き続き未定としております。