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日本ケミコンのニュース
日経平均は反発。309.68円高の29848.41円(出来高概算4億9000万株)で前場の取引を終えている。
週明け12日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反落し、55ドル安となった。最高値付近で利益確定の売りが続き、インフレ加速を警戒した動きも目立った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.4%の下落だった。ただ、東京市場では前日に米株安を見越した売りが出て、日経平均は200円超下落。本日は反発期待の買いが先行して66円高からスタートした。引き続き国内外の企業決算発表を前に売買はやや低調だったが、ファーストリテ<9983>などの値がさ株を中心に買いが入り、日経平均は前引けにかけて29879.59円(340.86円高)まで上昇する場面があった。
個別では、前述のファーストリテが2%超上昇し、日経平均を約87円押し上げている。日立<6501>やエムスリー<2413>も上げが目立ち、その他ではソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>などが堅調。また、好決算や業績上方修正を発表した銘柄が大きく買われ、AGC<5201>が4%上昇しているほか、ライク<2462>、タマホーム<1419>、ナルミヤ<9275>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、レーザーテック<6920>やTDK<6762>が2%超下落し、村田製<6981>もさえない。また、日ケミコン<6997>は外資系証券の投資判断引き下げが観測され、東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、ガラス・土石製品、その他製品、鉄鋼などが上昇率上位。一方、空運業、鉱業、海運業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%となっている。
本日の東京市場では反発期待の買いが優勢となっており、日経平均は1.05%、東証株価指数(TOPIX)は0.72%の上昇で前場を折り返した。前日の米半導体株安からハイテク株の一角が軟調だが、ファーストリテなどの値がさ株が日経平均の上昇をけん引し、景気敏感株もおおむね堅調だ。
前日はマザーズ指数が2.28%の下落となるなど、個人投資家を中心に企業決算への警戒感などから売りが出た感がある。ただ、ここ数日の先物手口を見ると、外資系証券によるTOPIX先物への断続的な買いこそ観測されるものの、売りに傾いている印象はない。菅義偉首相が15~18日の日程で訪米することが発表され、市場では米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの調達にプラスに働くのではといった期待の声がある。従前当欄で述べたとおり、大きく株価調整するような局面ではないだろう。マザーズ指数も本日はひとまず下げ渋る動きを見せている。日経平均、マザーズ指数とも日足チャート上で25日移動平均線が下値のサポートラインとして意識されているのかもしれない。
半面、こちらも従来指摘している「市場のパワー不足」は一層強まってきた。前日の東証1部売買代金は2兆635億円と1月18日以来の低水準だった。本日ここまでも1兆1000億円ほどとやや低調。国内外の企業決算発表を前に取引参加者が減少している感は拭えない。前日に決算を受けて急落した安川電<6506>は売り一巡後に切り返してきているが、やはり戻りが鈍い印象。米国では14日にゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースといった金融大手の決算発表が控えているが、投資会社の巨額損失問題の影響が警戒されているようだ。
安川電の決算内容については前日に多く解説がなされているので割愛するが、信用取引状況を見ると決算発表までに売り方の買い戻しがかなり進んでいた印象を受ける。「堅調な内容」「先行きに不安」などと内容に関し様々なコメントが出ていたが、結局のところ株価を一段と押し上げるだけの買い戻しの余地が乏しくなっていたのが株価急落の大きな理由だと考えられる。
薄商いだけに日中の値幅は比較的大きく出るかもしれないが、日経平均は目先、3万円近辺での高値もち合いが続くとの見方に変わりない。
(小林大純)
<AK>
週明け12日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反落し、55ドル安となった。最高値付近で利益確定の売りが続き、インフレ加速を警戒した動きも目立った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.4%の下落だった。ただ、東京市場では前日に米株安を見越した売りが出て、日経平均は200円超下落。本日は反発期待の買いが先行して66円高からスタートした。引き続き国内外の企業決算発表を前に売買はやや低調だったが、ファーストリテ<9983>などの値がさ株を中心に買いが入り、日経平均は前引けにかけて29879.59円(340.86円高)まで上昇する場面があった。
個別では、前述のファーストリテが2%超上昇し、日経平均を約87円押し上げている。日立<6501>やエムスリー<2413>も上げが目立ち、その他ではソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>などが堅調。また、好決算や業績上方修正を発表した銘柄が大きく買われ、AGC<5201>が4%上昇しているほか、ライク<2462>、タマホーム<1419>、ナルミヤ<9275>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、レーザーテック<6920>やTDK<6762>が2%超下落し、村田製<6981>もさえない。また、日ケミコン<6997>は外資系証券の投資判断引き下げが観測され、東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、ガラス・土石製品、その他製品、鉄鋼などが上昇率上位。一方、空運業、鉱業、海運業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%となっている。
本日の東京市場では反発期待の買いが優勢となっており、日経平均は1.05%、東証株価指数(TOPIX)は0.72%の上昇で前場を折り返した。前日の米半導体株安からハイテク株の一角が軟調だが、ファーストリテなどの値がさ株が日経平均の上昇をけん引し、景気敏感株もおおむね堅調だ。
前日はマザーズ指数が2.28%の下落となるなど、個人投資家を中心に企業決算への警戒感などから売りが出た感がある。ただ、ここ数日の先物手口を見ると、外資系証券によるTOPIX先物への断続的な買いこそ観測されるものの、売りに傾いている印象はない。菅義偉首相が15~18日の日程で訪米することが発表され、市場では米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの調達にプラスに働くのではといった期待の声がある。従前当欄で述べたとおり、大きく株価調整するような局面ではないだろう。マザーズ指数も本日はひとまず下げ渋る動きを見せている。日経平均、マザーズ指数とも日足チャート上で25日移動平均線が下値のサポートラインとして意識されているのかもしれない。
半面、こちらも従来指摘している「市場のパワー不足」は一層強まってきた。前日の東証1部売買代金は2兆635億円と1月18日以来の低水準だった。本日ここまでも1兆1000億円ほどとやや低調。国内外の企業決算発表を前に取引参加者が減少している感は拭えない。前日に決算を受けて急落した安川電<6506>は売り一巡後に切り返してきているが、やはり戻りが鈍い印象。米国では14日にゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースといった金融大手の決算発表が控えているが、投資会社の巨額損失問題の影響が警戒されているようだ。
安川電の決算内容については前日に多く解説がなされているので割愛するが、信用取引状況を見ると決算発表までに売り方の買い戻しがかなり進んでいた印象を受ける。「堅調な内容」「先行きに不安」などと内容に関し様々なコメントが出ていたが、結局のところ株価を一段と押し上げるだけの買い戻しの余地が乏しくなっていたのが株価急落の大きな理由だと考えられる。
薄商いだけに日中の値幅は比較的大きく出るかもしれないが、日経平均は目先、3万円近辺での高値もち合いが続くとの見方に変わりない。
(小林大純)
<AK>
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