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ダイコク電 Research Memo(1):上期業績は「新規則」の影響により減収となるも大幅な増益を実現

配信元:フィスコ
投稿:2019/01/07 15:31
■要約

ダイコク電機<6430>は、パチンコホール向けコンピュータシステムの開発・製造・販売のほか、パチンコ遊技機の表示・制御ユニット及びパチスロ遊技機の開発・製造・販売等を2本柱としている。主力のホールコンピュータ分野では、デファクトスタンダードとなっている管理手法の提供等により、業界No.1の市場シェア約35%を握る。また、パチンコホールの経営を支援する業界随一の会員制情報提供サービス「DK-SIS」では、会員数3,620店(2018年9月末現在)とのネットワークを形成し、同社の事業基盤を支えている。

同社は、年々縮小傾向にあるパチンコ市場等を踏まえ、次世代ホールコンピュータの開発、継続的に収益が得られるストック型ビジネスモデルへの転換、自社開発パチスロ遊技機の開発など、中長期を見据えた事業改革を推進してきた。特に、積極的に取り組んできた次世代ホールコンピュータ(周辺機器を含む)については、クラウドサーバーを駆使したビッグデータ対応による高度な分析機能を備える予定であり、他社の追随を許さない圧倒的な優位性を確立することで市場シェアの拡大を目指す方針である。ただ、一連の規則改正等(出玉制限や依存症対策など)を通じて、パチンコ業界が大きな転換点を迎えるなかで、先行き不透明感の影響から足元業績は厳しい状況が続いている。

2019年3月期上期の業績は、売上高が前年同期比20.9%減の14,230百万円、営業利益が同132.6%増の872百万円と減収ながら大幅な増益となった。「新規則」※による影響の不透明感から、設備投資に対して慎重な姿勢が継続する厳しい市場環境が続くなかで、「情報システム事業」及び「制御システム事業」がともに減収となった。特に、「情報システム事業」は、パチンコホールの新規出店や大規模改装が大幅に減少するなか、情報公開端末やホールコンピュータの導入が進んだものの、その他の主力製品が低調であった。また、「制御システム事業」についても、自社開発パチスロ遊技機の販売がなかったことやパチンコ遊技機向け「制御ユニット」及び「部品」の販売が減少した。利益面では、売上総利益率の改善や研究開発費の減少(一部期ずれ)等により、計画を上回る大幅な営業増益を実現した。

※2017年9月4日に公布(施行は2018年2月1日より)された「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則」(詳細は後述)の略。以下同様。


2019年3月期の業績予想について同社は、期初予想を据え置き、売上高を前期比2.7%増の35,000百万円、営業利益を同9.0%増の1,300百万円と増収増益を見込んでいる。引き続き、「制御システム事業」の減収を見込む一方、「情報システム事業」が新製品・サービスの販売強化等により年度後半に向けて伸長し、増収を確保する想定である。また、利益面でも増収効果や売上総利益率の改善等により、営業増益を実現する見込みである。弊社でも、厳しい市場環境が継続するものの、上期業績(利益面)が計画を上回ったことや、足元でも画期的な新サービスを含む「VEGASIA III」(CRユニット)の受注が増えていることなどから、同社業績予想の達成は可能とみている。最大の注目点は、「新規則」対応の遊技機の動向(市場投入ペースや投入後の市場評価等)と、それに伴うパチンコホールの動き出し(投資意欲の回復)のタイミングなど、2020年3月期以降の業績拡大に向けた道筋にある。

同社は2020年3月期を最終年度とする中期経営計画「Next50 第一章」を推進している。次世代製品群によるシェア拡大のほか、データ分析力や企画開発力を生かした新たな価値の創出により、成長力及び収益力の向上を実現する方針である。相次ぐ外部要因により、定量目標の達成は難しい状況にあるが、業界構造の変化を見据えた戦略的な方向性については着実に前進していると評価しても良いだろう。

弊社でも、次世代ホールコンピュータについては、新たな業界の課題となった「依存症対策」への対応や市場環境の動向を見極めながら市場投入のタイミングを探る展開となりそうだが、それに先立って順次リリースしている周辺機器が、市場変化に柔軟に対応しながら、既存店向けの入れ替え需要を取り込むことにより業績貢献するものとみている。また、業界が大きな転換期にあることは、同社にとって事業拡大の機会となる可能性が高い。当面については、市場環境に不透明感が残るものの、中長期的な視点から圧倒的なポジショニングを生かした同社自身の成長に加えて、業界全体の活性化に向けた取り組みにも期待したい。

■Key Points
・上期業績は、「新規則」の影響等により減収となるも大幅な増益を実現
・既存ホール向け提案営業による値引き率の抑制やサービス売上の伸びが収益の底上げに貢献
・2019年3月期の通期予想に変更なし(増収増益の見込み)
・足元でも画期的な新サービスを含む「VEGASIA III」(CRユニット)の受注が好調に推移

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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配信元: フィスコ
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