フジテック、今期経常を一転微増益に上方修正、配当も10円増額

　フジテック <6406> が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.0％減の109億円となった。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の115億円→147億円(前期は146億円)に27.8％上方修正し、一転して0.1％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の58.8億円→90.8億円(前年同期は77.5億円)に54.3％増額し、一転して17.2％増益計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比29.3％増の53億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の7.4％→10.5％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高は、中国での新設工事や日本でのモダニゼーション工事の増加により、前回予想から40億円増加の1,690億円となる見通しです。　損益面では、中国では新設工事の売上増や採算性向上により増益が見込まれるほか、香港やシンガポールではアフターマーケット事業が堅調に推移する見通しです。この結果、営業利益は133億円、経常利益は147億円、親会社株主に帰属する当期純利益は93億円にそれぞれ修正いたします。（注）上記の業績予想は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、　　　当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能　　　性があります。

　　当社は、株主の皆様への積極的な利益還元を実行することを経営の最重要課題と捉えるとともに、収益基盤の拡大を図るための成長投資とのバランスを考慮した配分を行うことを基本方針としています。　当期の期末配当予想につきましては、今回の連結業績予想を踏まえ、1株当たり10円増額し、１株当たり40円に修正することといたしました。この結果、１株当たりの年間配当は前期実績より10円増額の60円となる予定です。　なお、本件につきましては、2021年6月開催予定の第74期定時株主総会に付議する予定です。