この銘柄、確かにPERとPBRはやや高め、配当は低く、今年3月23日に公正取引委員会から独禁法違反の疑いで調査を受けたということで、株価が大きく下がって、そこから低い水準にとどまっているのは確かです。
ただ、裏を返せば独禁法の余波は大きく下げたことでもはや織り込み済みで、低位安定していることからここからの一段安は考えにくいかなと思います。１Qの決算も順調、コロナ明けで色んなものが復活していることからしても、次の決算も期待できると思っています。レーティングも二人のアナリストがそろって強気予想を変えていないこと、ファンドが買い増ししたというニュースも踏まえると、独禁法違反の調査は業績に大きく影響しないと判断していると思われます。
懸念点としては、ここ最近の株安で再びデッドクロスになったことと、信用倍率が100倍を超えており、仮にある程度上がっても、利食い売りに押されそうということがあります。
日足ベースなら、75日線が816円、週足の一目均衡表の雲を見ると830円台に雲がかかっているので、好決算に反応すれば、いったんそれぐらいまで上昇し、しばらくは利食いに押されるも、そこから根固めして雲を抜けるかどうかトライしていく感じになるのではないかと見ています。