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LIXILのニュース
■要約
ジェイテック<2479>は技術者派遣、請負事業を主力とし、「技術商社(R)」を標榜している企業。1996年に創業して以来、技術職知財リース専門のソリューションカンパニーとしてパートナーシップを築きながら発展を遂げている。とりわけ、自動車関連、精密、半導体分野に強みを持っており、技術職知財リース事業を手掛けるジェイテックアーキテクト、一般派遣やエンジニアの派遣事業を手掛けるジェイテックアドバンステクノロジ、一般派遣・請負・介護・有料職業紹介事業を手掛けるジェイテックビジネスサポートといった関連企業で展開してきた。
ジェイテックアドバンストテクノロジが、2018年3月にジェイテックビジネスサポートを、2019年4月にジェイテックアーキテクトをそれぞれ吸収合併し、より効率的なグループ経営を進めようとしている。
製造業向けの技術開発や製品設計などを行う高度技術者をテクノロジストと称し、その派遣及び業務請負がビジネスの主力だが、これらは失業率が落ち着くような好景気時の人手不足の時ほど人材確保が困難となるため、経済指標全般が堅調な時は同社の収益は厳しくなる傾向が強い。
これまで息の長い好況が続いたため、ライバルの技術者派遣企業との競争が激化するのみならず、顧客との間でも技術系人材の争奪の激しさが増し、テクノロジストの確保は極めて難しい状況だったが、ここにきて政府が景気後退を示唆するなど、ようやく冬の時代から抜け出しつつある。こうしたなか、同社では、将来的に有望な領域に受注の絞込みを図り、長い目で見て成長を目指す構えだ。
こうした技術職知財リース事業の展開のほか、独自開発の多言語対応注文支援システム「グルくる(R)」を展開する新規事業にも取り組んでいる。「グルくる(R)」に関しては、2016年1月に特許を取得、事業拡大に向けて注力中。また、2012年にLIXILグループ<5938>から買収したジェイテックアーキテクトを、2019年4月にジェイテックアドバンストテクノロジが吸収合併し、同社を軸に建設関連の技術者派遣・請負に関して、LIXILグループ以外への拡大にも取り組んでいる。
さらに、人手不足が深刻な状態となっている介護ビジネスの拡大に注力。この分野では独自の東南アジアネットワークを構築、これによって、入管法改正に伴い新設された「特定技能」外国人労働者の活用に力を注ぐ考えだ。建設、介護は今後も恒常的に人手不足になると見られるだけに、この分野への展開は将来性が十分と言えそうだ。
■Key Points
・受注単価アップで利益率が改善へ
・将来を見越し有望領域に受注を絞り込む
・「グルくる(R)」など新規分野に注力
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)
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ジェイテック<2479>は技術者派遣、請負事業を主力とし、「技術商社(R)」を標榜している企業。1996年に創業して以来、技術職知財リース専門のソリューションカンパニーとしてパートナーシップを築きながら発展を遂げている。とりわけ、自動車関連、精密、半導体分野に強みを持っており、技術職知財リース事業を手掛けるジェイテックアーキテクト、一般派遣やエンジニアの派遣事業を手掛けるジェイテックアドバンステクノロジ、一般派遣・請負・介護・有料職業紹介事業を手掛けるジェイテックビジネスサポートといった関連企業で展開してきた。
ジェイテックアドバンストテクノロジが、2018年3月にジェイテックビジネスサポートを、2019年4月にジェイテックアーキテクトをそれぞれ吸収合併し、より効率的なグループ経営を進めようとしている。
製造業向けの技術開発や製品設計などを行う高度技術者をテクノロジストと称し、その派遣及び業務請負がビジネスの主力だが、これらは失業率が落ち着くような好景気時の人手不足の時ほど人材確保が困難となるため、経済指標全般が堅調な時は同社の収益は厳しくなる傾向が強い。
これまで息の長い好況が続いたため、ライバルの技術者派遣企業との競争が激化するのみならず、顧客との間でも技術系人材の争奪の激しさが増し、テクノロジストの確保は極めて難しい状況だったが、ここにきて政府が景気後退を示唆するなど、ようやく冬の時代から抜け出しつつある。こうしたなか、同社では、将来的に有望な領域に受注の絞込みを図り、長い目で見て成長を目指す構えだ。
こうした技術職知財リース事業の展開のほか、独自開発の多言語対応注文支援システム「グルくる(R)」を展開する新規事業にも取り組んでいる。「グルくる(R)」に関しては、2016年1月に特許を取得、事業拡大に向けて注力中。また、2012年にLIXILグループ<5938>から買収したジェイテックアーキテクトを、2019年4月にジェイテックアドバンストテクノロジが吸収合併し、同社を軸に建設関連の技術者派遣・請負に関して、LIXILグループ以外への拡大にも取り組んでいる。
さらに、人手不足が深刻な状態となっている介護ビジネスの拡大に注力。この分野では独自の東南アジアネットワークを構築、これによって、入管法改正に伴い新設された「特定技能」外国人労働者の活用に力を注ぐ考えだ。建設、介護は今後も恒常的に人手不足になると見られるだけに、この分野への展開は将来性が十分と言えそうだ。
■Key Points
・受注単価アップで利益率が改善へ
・将来を見越し有望領域に受注を絞り込む
・「グルくる(R)」など新規分野に注力
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)
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