日鋳鉄管が大幅３日続落、水道用鋳鉄管類の販売減少響き１６年３月期業績予想を下方修正

　日本鋳鉄管<5612.T>が大幅３日続落で新安値。２９日の取引終了後、１６年３月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の１５８億７０００万円から１４２億６０００万円（前期比４．８％増）へ、営業利益を同１１億円から５億８０００万円（同３１．６％減）へ、純利益を同６億８０００万円から３億３５００万円（同４０．８％減）へ下方修正したことが嫌気されている。増益予想から一転して減益予想となる。
　厚労省の水道整備費積算基準（一般管理費率、現場管理費率）改定などによる全国需要の減少に加えて、工事労働者不足などが響き、水道用鋳鉄管類の販売量が減少する見込みであることなどが要因。また同時に、従来未定としていた中間配当を無配（前年同期３円）にすると発表した。期末配当（前年同期２円）については引き続き未定としている。

日鋳鉄管の株価は９時２９分現在１８４円（▼１１円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）