TOYO TIREのニュース
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
TOYO TIRE <5105> 【 2+→2+】
「20/12期は2桁営業増益を計画、供給力不足改善が進み大口径中心に数量を伸ばす」
19/12期は前期比9.3%営業減益となった。タイヤ販売数量が伸び悩む中、米国、マレーシア工場の能力増強に伴う立上げ費用増、為替円高などが減益に影響した。20/12期は19/12期比14.4%営業増益を計画。供給力不足解消が進み、北米で高インチタイヤ中心に販売数量を伸ばすこと、原材料影響でプラス効果が見込めることなどからタイヤ事業利益が上向く。1米ドル105円の為替前提に保守的な印象があるが期初としては慎重で妥当とみる。従来430億円を見込んでいたTIWの20/12期営業利益予想は今般、同社予想並みへ引き上げる。
予想ROE:11.7% PBR:1.0倍、来期予想PER:7.4倍、来期予想EPS成長率:12%株価(2/21終値):1,642 円
Fモデルによる理論株価:2,734円(2月17日by高田悟)
メック <4971> 【 2+→2+】
「3Qの反動減により上期の不振補えず」
19/12期は売上高108億円(前年同期比4.1%減)、営業利益16億円(同26.4%減)、経常利益17億円(同23.0%減) 、純利益12億円(同30.5%減) 、と減収大幅減益で着地した。19/12期は上半期が前期4Qから米中経済戦争やメモリーの不振を引きずった。3Qになるとスマホ新機種による増産やプロセッサーの好調、韓国輸出管理問題による前倒し受注があり過去最高益となるなど好調であった。しかし、4Qは3Qの反動があり減速し上期の不振をカバーできず通期で減収大幅減益で着地した。但し、為替の影響が大きくビジネスの不振が大きな要因ではない。実際、減収のうち約6割が為替の影響である。
予想ROE:7.9% PBR:2.0倍、来期予想PER:17.8倍、来期予想EPS成長率:38%株価(2/21終値): 1,522円
Fモデルによる理論株価:1,510円(2月18日by山方秀之)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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