エステー、今期経常を5％上方修正

　エステー <4951> が1月30日後場(13:30)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比27.9％増の30.3億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の28.5億円→30億円(前期は27.2億円)に5.3％上方修正し、増益率が4.7％増→10.2％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の4億円→5.5億円(前年同期は7.3億円)に37.3％増額し、減益率が45.5％減→25.1％減に縮小する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比51.7％増の5.8億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の3.0％→5.1％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（1）連結業績　売上高につきましては、サーモケア（カイロ）において消費税増税の影響により売場の立ち上げが遅れたことや、前期を上回る記録的な暖冬の影響が通期においても見込まれるため、当初の販売予想を大幅に下回る見込みとなりました。　一方利益につきましては、第３四半期までに主力カテゴリーでのコストダウンや栃木工場稼働に伴う生産効率化により原価低減が図れたことによる売上総利益の増加や、一部マーケティング費用の発生がずれ込んだことによる販売費及び一般管理費の減少により営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はともに前回予想を上回る見込みとなりました。　第４四半期においては、ずれ込んだマーケティング費用が発生する他、主力品の生産設備導入に伴う生産調整による製造原価の上昇が見込まれますが、通期においても前回予想を上回る見込みとなったことから、業績予想を上記のとおり修正いたします。（2）個別業績　連結業績と同様の理由により前回予想を上記のとおり修正いたします。（注）上記業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づいて作成しており、実際の業績は様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。