イーエムシステムズのニュース
~薬局・クリニック・介護/福祉施設を繋ぎ、EHR(医療情報連携)を推進~
【ポイント】
・完全ストック型課金モデルに、ビジネスモデルの転換を開始した。2018年11月に発表したクラウド型の新共通情報システム基盤(MAPsマップスシリーズ)は画期的で、ソフト中心で使い易く、従来のようなサポートがいらない。医科向けに続き、調剤薬局向けのシステムも昨年5月に発表。その後開発や手直しを経て、ようやく販売に入り始めた。
・医科向けMAPsは昨年10月から、調剤向けMAPsは今年2月から販売に入ったが、まだ全国的な営業活動には至っていない。営業地域を限定して、顧客ニーズの詳細な取り込みやシステムの拡充、マーケティング戦略の構築に取り組んでいる。2021年3月期の下期からは全面展開ができるようになろう。
・調剤薬局向けのMAPsを導入すると、例えば、今まで5年間で400万円かかっていたハード・ソフトの費用が、ソフトの初期費用がなくなるので、既設のハードを使う場合は240万円で済む。現状のままとすれば、月々4万円の課金となる。価格競争力は大幅に高まるので、シェアを32%から50%へ高める計画である。初期収入がなくなる分、スタート時の業績は大幅に落ち込む。しかし、3年目からは完全ストック型の課金モデルが寄与し、5年目には過去最高の業績が達成できよう。
・新中期5ヵ年計画では、介護事業者向けシステム事業を第3の柱にすべく推進している。直近2件の事業・企業買収によって、システムを提供する施設数は業界6位の1.35万件へ、一気に10倍へ増やした。将来クラウド型の課金型モデルは大きく進展しよう。
・グローリーと協業して開発した処方箋自動読み取り入力支援システム(処方箋リーダー)は、業界初の画期的製品で、MAPsなど自社システムに搭載するのに加えて、他社システムでも使えるようにするので、収益向上に大きく貢献しよう。
・5年後の2023年3月期で経常利益51億円を目指しているが、これは十分クリアすることができよう。株式市場での評価は、ネットワーク化の進展と月額課金のサブスク型ストック効果による3部門の収益力向上とともに大幅に高まってこよう。
目 次
1.特色 薬局向け処方箋処理システム(レセコン)で業界トップ
2.強み 他社に真似のできない課金システムを確立
3.中期経営計画 完全ストック型月額課金ビジネスモデルへの転換を開始
4.当面の業績 戦略遂行による当面の減益は想定内
5.企業評価 業績浮上後は会社計画を上回るストック効果を期待
企業レーティング | A |
---|---|
株価 (2020年3月5日) |
853円 |
時価総額 | 630億円 (73.85百万株) |
PBR | 3.52倍 |
ROE | 8.5% |
PER | 41.0倍 |
配当利回り | 1.1% |
総資産 | 22545百万円 |
純資産 | 17238百万円 |
自己資本比率 | 76.0% |
BPS | 242.3円 |
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
2009.3 | 8776 | -1316 | -1355 | -1241 | -19.6 | 1.62 |
2010.3 | 9818 | -720 | -493 | -516 | -8.2 | 1.62 |
2011.3 | 8202 | 86 | 318 | 1149 | 18.2 | 2.25 |
2012.3 | 9013 | 835 | 977 | 447 | 7.3 | 2.62 |
2013.3 | 10257 | 1209 | 1766 | 1076 | 17.6 | 3.75 |
2014.3 | 11369 | 1672 | 2284 | 1420 | 22.8 | 4.62 |
2015.3 | 11257 | 1232 | 1702 | 965 | 15.0 | 5.62 |
2016.3 | 13199 | 1861 | 2446 | 1621 | 23.4 | 5.87 |
2017.3 | 13676 | 2597 | 3163 | 2116 | 30.2 | 7.75 |
2018.3 | 13953 | 3063 | 3618 | 2369 | 33.4 | 9.25 |
2019.3 | 13133 | 2622 | 3248 | 1971 | 27.9 | 9.50 |
2020.3(予) | 13500 | 1600 | 2200 | 1470 | 20.8 | 9.50 |
2021.3(予) | 14500 | 1800 | 2400 | 1600 | 22.6 | 9.50 |
(2019.12ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2016年4月1日、2018年3月1日、2020年1月1日に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/emsisutemuzu202003.pdf
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