＜私の相場観＞＝水戸証券・投資情報部長 須田 恭通氏

　４～６月期の決算発表スタートで、好業績見通しの個別銘柄に照準を合わせた物色が積極化する。ただ、日経平均株価はいったん屈伸する可能性もあり、年初来高値の更新は決算発表シーズン終了後になりそうだ。

　このところ、食品、小売りやインバウンドなど内需消費関連の銘柄が幕間つなぎ的に物色される動きが続いているが、今後は休養十分の自動車、機械などの輸出関連にも出番がありそうだ。また、テーマ別ではＴＰＰ（環太平洋経済連携協定）や、人材派遣関連に注目が集まりそうだ。

　個別銘柄では、ケーズホールディングス<8282.T>に注目。白モノ家電の好調で月次の既存店売上高が好調推移をみせており、インバウンド関連の逆張り銘柄として注目。ダイト<4577.T>は、ジェネリック（後発医薬品）向け原薬の販売が堅調で１５年５月期の連結最終利益は２２億４６００万円（前の期比２４％増）と最高益を更新した。１６年５月期も連続最高益更新を見込む。ＴＢグループ<6775.T>は、訪日外国人旅行者向けスマホ・タブレット対応の多言語ＬＥＤ表示機を開発している。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）