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アンジェスのニュース
*12:43JST アンジェス Research Memo(3):ACRLでスクリーニング検査から確定診断検査へ領域を拡大
■ACRLの取り組み状況
アンジェス<4563>は現在、希少遺伝性疾患のオプショナルスクリーニング検査を受託しているが、遺伝学的検査※の技術を確立したことにより、2023年冬から確定診断となる遺伝学的検査の受託も開始することを発表した。前述のとおり、スクリーニング検査で要検査判定が出る確率は0.15%と極めて少ないため、ビジネス面からスクリーニング検査と遺伝学的検査の両方を実施する衛生検査所がなく、医療関係者からは一括して委託できる衛生検査所が強く望まれており、同社はこうした要望に応えるべくACRLでその体制を構築した。遺伝学的検査の対象疾患はスクリーニング検査を実施している9疾患のうち、ライソゾーム病(ムコ多糖症I型/II型/IVA型/VI型、ファブリー病、ポンペ病)、副腎白質ジストロフィー(ALD)の7疾患、及びそのほかのライソゾーム病(ゴーシェ病、ニーマンピック病A/B型、ニーマンピック病C型、クラッベ病)に加えて、同社が販売承認申請中の「ゾキンヴィ」の対象疾患であるHGPS及びプロセシング不全性のPLについても2024年春から対応すべく準備を進めている。
※スクリーニング検査の結果で疾患の疑いがある場合、また、発症した症状から該当の疾患である可能性がある場合に、その病気の原因となる遺伝子変異の有無を確認することで該当の疾患かどうかを確定させる検査(確定検査)。
また、オプショナルスクリーニング検査の規模拡大に向けた取り組みも進めている。従来はCReARIDを通じて受託していたが、他の自治体や医療機関等からの検査ニーズも直接取り込むべく、2023年7月より問合せ窓口を開設し、その対応にあたっている。国内のオプショナルスクリーニング検査の対象疾患数は最大で9疾患となっているが、自治体によってはすべての疾患に対応していないケースもある。同社では9疾患すべて、または対象から外れている疾患のみの受託も可能で、2024年4月からの新たな受託に備え、準備を進めている。既に複数の自治体等から要請を受けているようで、2024年12月期以降は対象受託先の拡大並びに遺伝学的検査の受託開始によって、検査事業の収益化が見込まれる。同社では将来的に、希少遺伝性疾患の治療効果をモニタリングするバイオマーカー検査の確立にも取り組むことで、希少遺伝性疾患の診断から治療に至るまでの包括的な検査を実施できる体制の構築を目指している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SO>
アンジェス<4563>は現在、希少遺伝性疾患のオプショナルスクリーニング検査を受託しているが、遺伝学的検査※の技術を確立したことにより、2023年冬から確定診断となる遺伝学的検査の受託も開始することを発表した。前述のとおり、スクリーニング検査で要検査判定が出る確率は0.15%と極めて少ないため、ビジネス面からスクリーニング検査と遺伝学的検査の両方を実施する衛生検査所がなく、医療関係者からは一括して委託できる衛生検査所が強く望まれており、同社はこうした要望に応えるべくACRLでその体制を構築した。遺伝学的検査の対象疾患はスクリーニング検査を実施している9疾患のうち、ライソゾーム病(ムコ多糖症I型/II型/IVA型/VI型、ファブリー病、ポンペ病)、副腎白質ジストロフィー(ALD)の7疾患、及びそのほかのライソゾーム病(ゴーシェ病、ニーマンピック病A/B型、ニーマンピック病C型、クラッベ病)に加えて、同社が販売承認申請中の「ゾキンヴィ」の対象疾患であるHGPS及びプロセシング不全性のPLについても2024年春から対応すべく準備を進めている。
※スクリーニング検査の結果で疾患の疑いがある場合、また、発症した症状から該当の疾患である可能性がある場合に、その病気の原因となる遺伝子変異の有無を確認することで該当の疾患かどうかを確定させる検査(確定検査)。
また、オプショナルスクリーニング検査の規模拡大に向けた取り組みも進めている。従来はCReARIDを通じて受託していたが、他の自治体や医療機関等からの検査ニーズも直接取り込むべく、2023年7月より問合せ窓口を開設し、その対応にあたっている。国内のオプショナルスクリーニング検査の対象疾患数は最大で9疾患となっているが、自治体によってはすべての疾患に対応していないケースもある。同社では9疾患すべて、または対象から外れている疾患のみの受託も可能で、2024年4月からの新たな受託に備え、準備を進めている。既に複数の自治体等から要請を受けているようで、2024年12月期以降は対象受託先の拡大並びに遺伝学的検査の受託開始によって、検査事業の収益化が見込まれる。同社では将来的に、希少遺伝性疾患の治療効果をモニタリングするバイオマーカー検査の確立にも取り組むことで、希少遺伝性疾患の診断から治療に至るまでの包括的な検査を実施できる体制の構築を目指している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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