＜動意株・２４日＞（大引け）＝石塚硝子、ユビキタス、オープンドアなど

　石塚硝子<5204.T>＝後場一段高し、年初来高値更新。同社は午後１時ごろ、１８年３月期の連結業績予想について、営業利益を２２億５０００万円から２５億５０００万円（前期比１２．４％減）へ、純利益を１１億５０００万円から１６億５０００万円（同１３．５％増）へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。売上高は概ね計画通りに進捗していることから７１５億円（前期比０．４％増）の従来見通しを据え置いたが、足もとで生産効率の向上によるコストダウンや販管費を見直したことに加え、品種構成の変化により利益率が改善していることが寄与。また、７号炉閉鎖に伴う諸費用の一部および税金費用を見直したことなども考慮したという。

　ユビキタス<3858.T>＝後場一段高で年初来高値更新。同社はきょう、グループのエーアイコーポレーションと、ＩｏＴ時代のサイバーセキュリティーに対応した脆弱性対策や安全で高品質なソフトウエア開発を包括的に支援するための製品群と技術コンサルテーション・サポートなどのサービスを統合した事業を開始すると発表した。同社では、サイバーセキュリティー対策上の要求仕様策定から設計、実装、テスト、出荷判定、出荷後のサポートまで、メーカーや開発会社が全開発局面で直面する継続的に対応すべき課題へのソリューションを提供するとしている。

　オープンドア<3926.T>＝一時ストップ高。同社は２３日の取引終了後、海外航空券＋ホテル比較サービスでＩＡＣＥトラベル（東京都中央区）との連携を１９日に開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。ＩＡＣＥトラベルは、１９７０年にアメリカ・ニューヨークで創業し、７５年に東京に本社を開設して日本国内で４２店舗、海外で２３店舗を展開する旅行会社。これまでもトラベルコの海外・国内ツアー、海外航空券比較サービス多数の商品を掲載してきたが、新たに海外航空券＋ホテル比較サービスでも「ＩＡＣＥ　ダイナミックパッケージ」の掲載を開始している。

　ソースネクスト<4344.T>＝ストップ高。同社は２３日の取引終了後、通訳デバイス「ＰＯＣＫＥＴＡＬＫ（ポケトーク）」を１２月１４日に発売すると発表しており、新製品への期待感から買いが入っている。同製品は、世界５０言語以上に対応し、話しかけるだけで指定した言語へ訳して音声で返すというもの。クラウド上の最適な翻訳エンジンを選択することで、高い翻訳精度を実現したのが特徴という。なお、価格は２万４８００円からで、２０２０年までに５０万台の販売を目指すとしている。

　マクニカ・富士エレホールディングス<3132.T>＝急反発し、年初来高値を更新。同社は２３日の取引終了後、１８年３月期の連結業績予想について、売上高を４２００億円から４７００億円（前期比１７．９％増）へ、営業利益を１１１億円から１３３億円（同２７．０％増）へ、純利益を６８億円から９０億円（同３７．７％増）へ上方修正したことが好感されている。足もとで国内外のサーバ、ストレージ向けが拡大していることに加えて、車載や産業機器市場向けの好調継続が予想されることが要因。また、ネットワーク事業の持ち直しが見込まれることも寄与するとしている。

　カーメイト<7297.T>＝４日連続のストップ高。４日間で合計９００円高、きょうの上昇で株価は初動時からほぼ倍化する形となっている。同社は車載用品を幅広く手掛けるが、業績は絶好調に推移しており１８年３月期は営業利益段階で前期比６５％増の７億５３００万円を見込んでいる。ここ最近になって「あおり運転」による交通事故が社会問題化しており、ドライブレコーダー機能付き全天周３６０度カメラを製造販売する同社はその有力関連株として投機資金を呼び込む格好となった。

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出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）