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ランドコンピュータのニュース
■業績動向
1. 2020年3月期の業績概要
ランドコンピュータ<3924>の2020年3月期の業績は、売上高が前期比12.9%増の9,094百万円、営業利益が同21.2%増の709百万円、経常利益が同23.7%増の724百万円、当期純利益が同25.2%増の474百万円となり、過去最高の売上高と利益を達成し、利益率も過去最高を記録した。第3四半期決算発表時に通期予想を上方修正したが、実績はそれをも上回った。直近計画比では、売上高が2.2%、営業利益が9.2%、経常利益が8.9%、当期純利益が10.3%それぞれ上回った。
(1) サービスライン別動向
主力のシステムインテグレーション・サービスが前期比5.8%増の5,940百万円となったほか、インフラソリューション・サービスが同20.0%増の1,516百万円、パッケージベースSI・サービスは同39.1%増の1,637百万円となった。
a) システムインテグレーション・サービス
同サービスにおいて最大顧客である金融機関向けが前期比18.1%増加し、総売上高に対する構成比が30.6%となった。これは、金融系及び流通系のネットバンク関連の需要が旺盛だったことによる。また、売上高構成比が23.9%と大きい産業・流通分野は、通信業向けシステム再構築案件の縮小により同10.1%減少した。公共分野は、構成比が3.3%と小さいものの、官公庁向けシステム開発案件の受注が拡大し、同43.1%増と大きく伸長した。
b) インフラソリューション・サービス
インフラソリューション・サービスの売上高は前期比20.0%増となった。保険・証券分野及び公共・文教分野のネットワーク構築案件及び基盤構築案件の受注が堅調に推移した。また、中部営業所(愛知県名古屋市)と九州営業所(福岡県福岡市)を新設したことにより、新規受注を獲得できたことに加え、2020年1月のWindows7サポート終了に伴うWindows10更新関連ビジネスの特需の恩恵を受けた。
c) パッケージベースSI・サービス
パッケージベースSI・サービスの売上高は前期比39.1%増と大きく伸長した。クラウドコンピューティング・サービスの中心であるSalesforce関連において、新規の大型開発案件を複数件手掛けた。また、会計パッケージ及び人事給与パッケージの導入支援・保守案件の受注が大幅に増加した。
(2) 経常利益の増減要因
経常利益は前期比138百万円増加した。主な増益要因は、増収効果が255百万円、生産性向上が7百万円であった。減益要因は、大口赤字(58百万円)、間接原価の増加(13百万円)、販管費の増加(66百万円)となる。販管費の増加には、人財管理本部増強などに伴う人件費の増加(39百万円)、新卒採用費及び新卒教育費の増加(16百万円)などが含まれる。これらの費用は、将来の収益を支える投資的性格が強い。
2. 財務状況と財務比率
2020年3月期末の資産合計は、5,498百万円と前期末比464百万円増加した。主要な増加科目は、流動資産の現金及び預金(111百万円増)、受取手形及び売掛金(309百万円増)、システム開発の進捗による仕掛品(31百万円増)であった。有利子負債はなく、現金及び預金が総資産の39.4%を占めている。
また、流動比率が353.7%、自己資本比率が66.0%と財務の安全性は極めて高い。収益性の財務比率は、ROE(自己資本当期純利益率)とROA(総資産経常利益率)がいずれも13.8%と収益性も高い。
3. キャッシュ・フロー
2020年3月期の現金及び現金同等物期末残高は、前期末比106百万円増の2,155百万円であった。営業活動によるキャッシュ・フローの収入(266百万円)が、投資活動によるキャッシュ・フローの支出(36百万円)と財務活動によるキャッシュ・フローの支出(123百万円)を上回った。また、財務活動によるキャッシュ・フローの支出のうち、配当金の支払による支出が125百万円であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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1. 2020年3月期の業績概要
ランドコンピュータ<3924>の2020年3月期の業績は、売上高が前期比12.9%増の9,094百万円、営業利益が同21.2%増の709百万円、経常利益が同23.7%増の724百万円、当期純利益が同25.2%増の474百万円となり、過去最高の売上高と利益を達成し、利益率も過去最高を記録した。第3四半期決算発表時に通期予想を上方修正したが、実績はそれをも上回った。直近計画比では、売上高が2.2%、営業利益が9.2%、経常利益が8.9%、当期純利益が10.3%それぞれ上回った。
(1) サービスライン別動向
主力のシステムインテグレーション・サービスが前期比5.8%増の5,940百万円となったほか、インフラソリューション・サービスが同20.0%増の1,516百万円、パッケージベースSI・サービスは同39.1%増の1,637百万円となった。
a) システムインテグレーション・サービス
同サービスにおいて最大顧客である金融機関向けが前期比18.1%増加し、総売上高に対する構成比が30.6%となった。これは、金融系及び流通系のネットバンク関連の需要が旺盛だったことによる。また、売上高構成比が23.9%と大きい産業・流通分野は、通信業向けシステム再構築案件の縮小により同10.1%減少した。公共分野は、構成比が3.3%と小さいものの、官公庁向けシステム開発案件の受注が拡大し、同43.1%増と大きく伸長した。
b) インフラソリューション・サービス
インフラソリューション・サービスの売上高は前期比20.0%増となった。保険・証券分野及び公共・文教分野のネットワーク構築案件及び基盤構築案件の受注が堅調に推移した。また、中部営業所(愛知県名古屋市)と九州営業所(福岡県福岡市)を新設したことにより、新規受注を獲得できたことに加え、2020年1月のWindows7サポート終了に伴うWindows10更新関連ビジネスの特需の恩恵を受けた。
c) パッケージベースSI・サービス
パッケージベースSI・サービスの売上高は前期比39.1%増と大きく伸長した。クラウドコンピューティング・サービスの中心であるSalesforce関連において、新規の大型開発案件を複数件手掛けた。また、会計パッケージ及び人事給与パッケージの導入支援・保守案件の受注が大幅に増加した。
(2) 経常利益の増減要因
経常利益は前期比138百万円増加した。主な増益要因は、増収効果が255百万円、生産性向上が7百万円であった。減益要因は、大口赤字(58百万円)、間接原価の増加(13百万円)、販管費の増加(66百万円)となる。販管費の増加には、人財管理本部増強などに伴う人件費の増加(39百万円)、新卒採用費及び新卒教育費の増加(16百万円)などが含まれる。これらの費用は、将来の収益を支える投資的性格が強い。
2. 財務状況と財務比率
2020年3月期末の資産合計は、5,498百万円と前期末比464百万円増加した。主要な増加科目は、流動資産の現金及び預金(111百万円増)、受取手形及び売掛金(309百万円増)、システム開発の進捗による仕掛品(31百万円増)であった。有利子負債はなく、現金及び預金が総資産の39.4%を占めている。
また、流動比率が353.7%、自己資本比率が66.0%と財務の安全性は極めて高い。収益性の財務比率は、ROE(自己資本当期純利益率)とROA(総資産経常利益率)がいずれも13.8%と収益性も高い。
3. キャッシュ・フロー
2020年3月期の現金及び現金同等物期末残高は、前期末比106百万円増の2,155百万円であった。営業活動によるキャッシュ・フローの収入(266百万円)が、投資活動によるキャッシュ・フローの支出(36百万円)と財務活動によるキャッシュ・フローの支出(123百万円)を上回った。また、財務活動によるキャッシュ・フローの支出のうち、配当金の支払による支出が125百万円であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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