カヤック、今期経常を一転赤字に下方修正、配当も1.9円減額

　カヤック <3904> [東証Ｍ] が10月19日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。18年12月期の連結経常損益を従来予想の8.8億円の黒字→2.5億円の赤字(前期は7.3億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常損益も従来予想の7.7億円の黒字→3.5億円の赤字(前年同期は2.3億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の3.9円→2円(前期は3.9円)に大幅減額修正した。

　※業績予想がレンジで開示されている場合は、レンジの中央値に基づいて記事を作成しています。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当期にリリースした新規タイトルが当初想定した売上高を下回って推移しており、現状のユーザー利用実績及び今後の方針を検討した結果、当該新規タイトルの通期での売上高が想定を大きく下回る見通しです。新規タイトル以外のソーシャルゲーム、クライアントワーク、Lobi、その他のサービスは順調に推移していますが、新規タイトルの売上高低調の影響が大きく、売上高が期初計画を下回る見通しとなりました。　この結果、新規タイトルにかかる広告宣伝費の減少等のコスト管理も実施しましたが、ソーシャルゲームの限界利益率の高いビジネス構造もあり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益につきましても前回予想を下回る見通しとなりました。なお、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、当社グループの事業規模に対し絶対額が小さく変動性が高いことからレンジでの公表とさせていただきます。　今後につきましては、引き続き、クリエイターの会社として組織戦略（人財・ブランド）を重視し、事業ポートフォリオを勘案しながら適切な投資配分を行うことで、持続的な成長を目指します。

　　当社は、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、株主の皆様との長期的な関係を築くためにも継続的な利益還元を実施していくことを基本方針としております。その中で、この度の業績予想修正を勘案し、企業価値の持続的な向上の観点から誠に遺憾ではございますが、期末配当予想を１株当たり３円90銭から１円90銭減配し、２円00銭に修正いたします。