中越パ、今期経常を53％上方修正、配当も10円増額

　中越パルプ工業 <3877> [東証Ｐ] が11月9日後場(14:30)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比49.3％増の37.9億円に拡大し、従来の25.3％減益予想から一転して増益で着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の36億円→55億円(前期は33.9億円)に52.8％上方修正し、増益率が6.0％増→61.9％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比99.5％増の17億円に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比3.0倍の22.8億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の1.6％→8.1％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2024年３月期第２四半期累計期間の業績につきましては、販売量は当初計画していた数量を下回りましたが、パルプ市況等の影響により販売価格が上振れたことや、原料調達コストやエネルギーコストの低減を推し進めたこと等により、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益につきまして前回公表の予想を上回りました。　通期の業績予想につきましては、第２四半期累計期間の実績値と下半期の事業環境の見通しを踏まえ、上記のとおり修正いたします。

　　2024 年３月期第２四半期累計期間の業績につきましては公表しております予想を上回りました。通期の業績予想を踏まえ、財務体質の強化・内部留保の充実を図るとともに、株主還元を充実するため、中間配当金については前回予想から１株当たり５円増配の30円とし、期末配当予想につきましても１株当たり５円増配し30円といたします。これにより中間配当金を含めた１株当たり年間配当金は60円とさせていただく予定です。　今後も、株主の皆様に継続的なご支援をいただけるよう業績及び企業価値の向上を図り、株主還元に努めてまいります。