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【↓】日経平均 大引け| 反落、前日急伸の反動やアジア株安を嫌気し売り優勢 (11月9日)

配信元:株探
投稿:2018/11/09 16:27

日経平均株価
始値  22471.31
高値  22494.58(09:47)
安値  22226.01(12:30)
大引け 22250.25(前日比 -236.67 、 -1.05% )

売買高  14億4729万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5967億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、前日急伸の反動で週末要因も絡み利食い優勢
 2.米長期金利上昇や原油価格下落などがリスク回避ムードにつながる
 3.為替のドル高円安も、中国や香港株はじめとするアジア株安を嫌気
 4.中小型株には強い銘柄も多く、値上がり銘柄数が値下がりを上回る
 5.オプションSQ絡みでも売買代金増えず2兆6000億円弱どまり

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは10ドル高と4日続伸した。前日の大幅高への反動やFOMCの結果発表を前に方向感に乏しい展開となった。

 東京市場では、売り優勢の展開。アジア株安などで強気心理が後退し、日経平均株価は前日に400円強上昇していたこともあって、利益確定の動きが強まった。

 9日の東京市場は、週末要因も絡み主力株に利食い急ぎの動きが出た。前日の米国株市場ではNYダウが小幅プラスを確保したものの、ナスダック指数など他の主要指数はマイナスとなり、米長期金利の上昇も警戒されている。為替は日米金利差から一時1ドル=114円台に入るなど円安方向に振れたが、これを好感する動きは限定的だった。ここ下落の続く原油市況もリスク回避ムードを助長、石油株や資源関連株が売られた。取引時間中は中国や香港株をはじめアジア株式市場が総じて軟調で、中国向け売上比率の高い機械株などにも売りが出た。ただ中小型株は堅調な銘柄も多く、値上がり銘柄数が1000を超え、値下がりを上回った。オプションSQ算出に絡み東証1部の売買代金は上乗せされたが、それでも2兆6000億円弱にとどまっている。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が軟調、任天堂<7974>も値を下げた。ファナック<6954>、昭和電工<4004>が大きく売られ、ニコン<7731>は大幅安。資生堂<4911>武田薬品工業<4502>も安い。安川電機<6506>も売りに押された。富士石油<5017>千代田化工建設<6366>が急落したほか、三井松島産業<1518>も下落。ネクソン<3659>が大幅安。アウトソーシング<2427>曙ブレーキ工業<7238>レーザーテック<6920>なども安い。
 半面、トヨタ自動車<7203>キヤノン<7751>が底堅さを発揮。オリジン電気<6513>が一時ストップ高に買われる人気となり、セーレン<3569>も急騰。アイロムグループ<2372>カドカワ<9468>も値を飛ばした。このほか太平洋セメント<5233>、ピーエス三菱<1871>なども物色人気を集めている。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は丸井G <8252>スズキ <7269> 、ユニファミマ <8028>日東電 <6988>デンソー <6902> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約21円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954>ファストリ <9983>ダイキン <6367>KDDI <9433>東エレク <8035> 。押し下げ効果は約121円。

 東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)空運業、(3)陸運業、(4)水産・農林業、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)非鉄金属、(4)機械、(5)情報・通信業。

■個別材料株

アーバネット <3242> [JQ]
 7-9月期(1Q)経常は70%増益で着地。
フォーライフ <3477> [東証M]
 株主優待制度を新設。
セーレン <3569>
 今期最終利益増額と自社株買いを発表。
ユーザベース <3966> [東証M]
 今期最終を一転黒字に上方修正。
ミズホメディ <4595> [JQ]
 1-9月期(3Q累計)経常が2.2倍増益で着地・7-9月期も8.1倍増益。
高砂香 <4914>
 上期経常は23%増益・通期計画を超過。
品川リフラ <5351>
 今期経常最高益予想を19%上乗せ。
丸井G <8252>
 上期経常は24%増益、通期増額修正。
リログループ <8876>
 上期経常は21%増益で10期連続最高益。
イノテック <9880>
 好決算と自社株取得・消却、Vテク <7717> との提携も好感。

ヒノキヤG <1413>
 今期経常を26%下方修正。
▼日特エンジ <6145> [JQ]
 上期経常が31%減益で着地・7-9月期も52%減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オリジン <6513> 、(2)セーレン <3569> 、(3)品川リフラ <5351> 、(4)アイロムG <2372> 、(5)アトラエ <6194> 、(6)カドカワ <9468> 、(7)イノテック <9880> 、(8)フィードワン <2060> 、(9)フォーカス <4662> 、(10)ソラスト <6197>
 値下がり率上位10傑は(1)富士石油 <5017> 、(2)千代建 <6366> 、(3)レック <7874> 、(4)オプトHD <2389> 、(5)Nフィールド <6077> 、(6)Jマテリアル <6055> 、(7)三井松島HD <1518> 、(8)ネクソン <3659> 、(9)ヒノキヤG <1413> 、(10)オルトP <3672>

【大引け】

 日経平均は前日比236.67円(1.05%)安の2万2250.25円。TOPIXは前日比8.27(0.49%)安の1672.98。出来高は概算で14億4729万株。東証1部の値上がり銘柄数は1047、値下がり銘柄数は971となった。日経ジャスダック平均は3625.87円(3.07円安)。

[2018年11月9日]

株探ニュース
配信元: 株探
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