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日経平均株価
始値 28189.35
高値 28389.75(14:11)
安値 28189.35(09:00)
大引け 28246.53(前日比 +12.24 、 +0.04% )
売買高 12億8727万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆2139億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅ながら5日続伸、利食いこなし上値追い継続
2.原油高騰で資源関連や、急速な円安を受け自動車株など堅調
3.世界景気の減速思惑で海運株など安く、鉄鋼株などにも売り
4.ECB理事会とラガルド総裁会見を前に買い手控えムードも
5.値上がり銘柄数を値下がりが上回り、TOPIXはマイナス
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比269ドル安と3日ぶりに反落した。原油価格上昇によるインフレ懸念や、欧州の金融大手クレディ・スイスが22年4-6月期に赤字に転落すると発表したことが警戒された。
東京市場では、目先利益確定の売りをこなし日経平均株価は上値追いを継続。ただ、終盤に値を消す展開となり上げ幅はわずかにとどまった。
9日の東京市場は、寄り付き売りが先行したものの、日経平均はすぐにプラス圏に切り返す展開をみせ、後場に入ると先物主導で一段高に買われる場面があった。原油価格上昇を受け資源エネルギー関連株の一角が買われたほか、急速な円安を背景に自動車株などに堅調な銘柄が多い。一方、世界景気の減速懸念から海運株への売りが目立ち、鉄鋼やハイテク株なども利益確定の動きに押される展開となった。日経平均は後場に150円以上高い場面もあったが、取引終盤は手仕舞い売りが出て、値を消す展開に。今晩予定されるECB理事会とラガルド総裁の記者会見を前に買いが手控えられた。日経平均は小幅プラス圏を維持したが、TOPIXはわずかながら安く引けている。また、プライム市場の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回った。
個別では、売買代金首位となったソフトバンクグループ<9984>が買い優勢だったほか、ファーストリテイリング<9983>が上昇した。INPEX<1605>が高く、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も値を上げた。任天堂<7974>、キーエンス<6861>なども堅調。アイル<3854>、サンデン<6444>が急騰、アイ・アールジャパンホールディングス<6035>も買い戻しで大幅反騰、ファーマフーズ<2929>、SREホールディングス<2980>、ソースネクスト<4344>も値を飛ばした。
半面、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>などが大きく売られたほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株も下落した。日立製作所<6501>、村田製作所<6981>なども軟調。シャープ<6753>が大きく値を下げたほか、新光電気工業<6967>、日本農薬<4997>、くら寿司<2695>なども下値を探った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、アステラス <4503>、ヤマハ <7951>、オムロン <6645>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約85円。うち47円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、信越化 <4063>、ファナック <6954>、富士フイルム <4901>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約80円。うち45円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)その他製品、(4)繊維製品、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)電気・ガス業、(4)鉄鋼、(5)電気機器。
■個別材料株
△トレファク <3093> [東証P]
5月既存店売上高は9ヵ月連続で前年上回る。
△Bガレージ <3180> [東証P]
今期連続最高業績見通しで増配もで底値離脱鮮明に。
△BEENOS <3328> [東証P]
越境EC支援実績が3000件を突破。
△ブイキューブ <3681> [東証P]
防災DX「V-CUBE コミュニケーションマップ」を提供開始。
△エネチェンジ <4169> [東証G]
運営する脱炭素ファンドに三井住友信託が出資。
△ミライアル <4238> [東証S]
2-4月期営業益2.6倍。
△エーアイ <4388> [東証G]
10万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△ホープ <6195> [東証G]
23年3月期の営業損益は黒字浮上へ。
△タカトリ <6338> [東証S]
パワー半導体関連に物色の矛先。
△ミアヘルサ <7129> [東証S]
株主優待制度の導入と中期計画の上方修正を好感。
▼シャープ <6753> [東証P]
23年3月期純利益32%減へ。
▼郵船 <9101> [東証P]
世界景気減速懸念で欧米海運株安が波及。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アイル <3854>、(2)サンデン <6444>、(3)IRジャパン <6035>、(4)BEENOS <3328>、(5)SREHD <2980>、(6)ファーマF <2929>、(7)ソースネクス <4344>、(8)ラクス <3923>、(9)りたりこ <7366>、(10)日華化学 <4463>。
値下がり率上位10傑は(1)川崎汽 <9107>、(2)商船三井 <9104>、(3)郵船 <9101>、(4)ハークスレイ <7561>、(5)新光電工 <6967>、(6)シャープ <6753>、(7)ユナイテド海 <9110>、(8)力の源HD <3561>、(9)日農薬 <4997>、(10)T&Gニーズ <4331>。
【大引け】
日経平均は前日比12.24円(0.04%)高の2万8246.53円。TOPIXは前日比0.93(0.05%)安の1969.05。出来高は概算で12億8727万株。東証プライムの値上がり銘柄数は786、値下がり銘柄数は966となった。東証マザーズ指数は699.12円(19.90円高)。
[2022年6月9日]
株探ニュース
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