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<株式トピックス>=希少価値!きょうの異彩高銘柄はコレだ
9日の東京株式市場は、前日の欧米株安を引き継いで朝方から売り優勢となり、急速に進行する円高と歩調を合わせるように次第安の展開となった。日経平均株価は、前日比で一時978円安まで売り込まれ、昨年来安値を付けた1月21日以来の安値水準となった。終値は、前日比918円86銭安の1万6085円44銭と急反落した。
東証1部の売買代金は、3兆556億円に達し、値上がり銘柄数はわずか27対して値下がり銘柄数は1904、変わらず6銘柄だった。東証1部全体の98%強の銘柄が下落するという文字通りの全面安商状となった。
希少価値ともいえるきょうの異彩高銘柄上位は、それだけ上昇の勢いが強いともいえる。それをいくつか紹介してみたい。まず、9日の東証1部の上昇率1位となったのは、関電工<1942.T>で、終値は前日比109円高の886円と急騰をみせた。同社は8日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を4660億円から4550億円(前期比4.2%増)へ減額した一方、営業利益を120億円から143億円(同52.3%増)へ、最終利益を72億円から80億円(同73.3%増)へそれぞれ増額した。利益の増額を評価する買いが流入した。工事量の減少に伴い売上高は従来想定に届かない見通しながら、堅調な民間建設投資意欲を背景に屋内線工事の収益採算が向上している。また、震災以降低迷していた配電線工事も回復基調にあり、利益面では前回発表予想値を上回る。
また、クックパッド<2193.T>も大幅続伸した。株価は一時、前日比371円(21.3%)高の2111円まで上昇、終値は同162円高の1902円と大幅高。全体相場が急落するなか異彩高となり先月19日以来となる2000円台を回復した。経営方針を巡る内紛が収束したことを受け、売り方の買い戻しが続いている。創業者で筆頭株主の佐野陽光氏が、現社長を含む全取締役の交代を要求していたが、同社は5日の取引終了後、「取締役選任議案の一本化で基本合意した」と発表。筆頭株主と現経営陣が一転歩み寄ることになった。また、15年12月期の連結純利益は40億9000万円と14年との比較で実質約70%増と好業績だったことも引き続き評価されている。
日本管理センター<3276.T>は続伸。一時147円高の1482円まで買われ、終値は同99円安の1434円となった。8日引け後、16年12月期の連結業績で2ケタ増益見通しに配当の増額計画を示し、好感された。16年12月期業績は、売上高400億円(前期比14.8%増)、営業利益21億1800万円(同24.1%増)、純利益13億8600万円(同26.4%増)を予想。不動産賃貸管理事業では、従前通りパートナー制度や金融機関との連携を生かし「管理戸数の拡大」、物件引き渡し後の早期入居促進による「収益性の向上」、ストックの積み上げにより、収益の安定を図る。
岩谷産業<8088.T>も逆行高。同社は産業用や家庭用のガス販売を手掛けるが、産業用は電子デバイス業界向けに需要高水準、LPガスも数量増の恩恵を享受している。同社が8日取引終了後に発表した16年3月期第3四半期累計(2015年4月~12月)の連結決算は、売上高が4558億8400万円(前年同期比10.3%減)、営業利益は115億8400万円(同2.4倍)、最終利益は64億8800万円(同84.0%増)と高変化を示しており、これを評価する買いが優勢となっていた。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
東証1部の売買代金は、3兆556億円に達し、値上がり銘柄数はわずか27対して値下がり銘柄数は1904、変わらず6銘柄だった。東証1部全体の98%強の銘柄が下落するという文字通りの全面安商状となった。
希少価値ともいえるきょうの異彩高銘柄上位は、それだけ上昇の勢いが強いともいえる。それをいくつか紹介してみたい。まず、9日の東証1部の上昇率1位となったのは、関電工<1942.T>で、終値は前日比109円高の886円と急騰をみせた。同社は8日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を4660億円から4550億円(前期比4.2%増)へ減額した一方、営業利益を120億円から143億円(同52.3%増)へ、最終利益を72億円から80億円(同73.3%増)へそれぞれ増額した。利益の増額を評価する買いが流入した。工事量の減少に伴い売上高は従来想定に届かない見通しながら、堅調な民間建設投資意欲を背景に屋内線工事の収益採算が向上している。また、震災以降低迷していた配電線工事も回復基調にあり、利益面では前回発表予想値を上回る。
また、クックパッド<2193.T>も大幅続伸した。株価は一時、前日比371円(21.3%)高の2111円まで上昇、終値は同162円高の1902円と大幅高。全体相場が急落するなか異彩高となり先月19日以来となる2000円台を回復した。経営方針を巡る内紛が収束したことを受け、売り方の買い戻しが続いている。創業者で筆頭株主の佐野陽光氏が、現社長を含む全取締役の交代を要求していたが、同社は5日の取引終了後、「取締役選任議案の一本化で基本合意した」と発表。筆頭株主と現経営陣が一転歩み寄ることになった。また、15年12月期の連結純利益は40億9000万円と14年との比較で実質約70%増と好業績だったことも引き続き評価されている。
日本管理センター<3276.T>は続伸。一時147円高の1482円まで買われ、終値は同99円安の1434円となった。8日引け後、16年12月期の連結業績で2ケタ増益見通しに配当の増額計画を示し、好感された。16年12月期業績は、売上高400億円(前期比14.8%増)、営業利益21億1800万円(同24.1%増)、純利益13億8600万円(同26.4%増)を予想。不動産賃貸管理事業では、従前通りパートナー制度や金融機関との連携を生かし「管理戸数の拡大」、物件引き渡し後の早期入居促進による「収益性の向上」、ストックの積み上げにより、収益の安定を図る。
岩谷産業<8088.T>も逆行高。同社は産業用や家庭用のガス販売を手掛けるが、産業用は電子デバイス業界向けに需要高水準、LPガスも数量増の恩恵を享受している。同社が8日取引終了後に発表した16年3月期第3四半期累計(2015年4月~12月)の連結決算は、売上高が4558億8400万円(前年同期比10.3%減)、営業利益は115億8400万円(同2.4倍)、最終利益は64億8800万円(同84.0%増)と高変化を示しており、これを評価する買いが優勢となっていた。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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