ティーライフ Research Memo（6）：ライフステージに沿った商品構成で成長

■ティーライフ<3172>の2019年7月期見通し

1. プロパティ事業の伸びや海外売上の拡大、Lifeitとの相乗効果により2ケタの増収を見込む
2019年7月期通期計画については、売上高が8,571百万円（前期比17.6%増）、経常利益は352百万円（同25.1%減）、親会社株主に帰属する当期純利益は257百万円（同39.1%減）とする従来計画を据え置いている。積極的な広告費の投下などの先行投資により2ケタ減益を見込む一方で、プロパティ事業の伸びや海外売上の拡大、子会社したLifeitとの相乗効果により2ケタの増収を見込む。

成長に向けた先行投資から減益を見込んでいるものの、加えて足元の経済状況を勘案したところがあるため、通期計画は保守的であると映る。同社製品は健康や美容に特化した製品であるため、一般的な嗜好品とは違い、景気後退等の影響は受け難い商品構成となる。

2. ライフステージに沿った商品構成
また、同社製品はライフステージに沿った商品構成である。ダイエットのお茶から始まり、育児サポート茶として開発した「たんぽぽ茶ブレンド」はノンカフェインで妊産婦に絶大な支持がある商品である。その後、夫がメタボになり、「ダイエットプーアール茶」、「メタボメ茶」の需要が増える。そして家族団らんにおけるお茶に続き、高齢化するなかで健康増進といった流れのなかでの商品を展開することで、幅広い層による継続的な需要が見込まれる。

3. 「チョウ活宣言・活性フローラ」が好調、「ルイボスティー」は絶大な人気を誇る
「ダイエットプーアール茶」や「メタボメ茶」のほか、「茶」に加え、「麹」や「乳酸菌」を配合している「チョウ活宣言・活性フローラ」が腸内環境の改善効果を期待できる商品として好調。そのほか、ノンカフェイン、ゼロカロリーで現代人に不足しがちなカリウム、マグネシウムなど様々なミネラルが多く含まれている健康茶である「ルイボスティー」においては、大手ECサイトで絶大な人気を誇る。サイトレビューでは10万件を突破し、2位以下を大きく突き放すことで、収益インパクトは大きい。また、「ルイボスティー」楽天市場 2018年年間ランキングにおいて、ダイエット・健康ジャンル賞3位、総合賞（全商品）で21位を獲得。ダイエット・健康ジャンル賞においては、2013年から6年連続での受賞となる。

4. 「茶ノ実油を配合したシャンプー・ハグム」は想定を上回る人気商品に
美容分野では消費者からの意見から誕生した、スキンケア化粧品「炭の露」シリーズの販売を2003年6月に開始し、2018年2月には新ブランドとして基礎化粧品「teatea」シリーズを発売しているが、2018年10月に発売した「茶ノ実油を配合したシャンプー・ハグム」が好評。このシャンプーは10個の無添加にもこだわっているところが人気の秘密とも言われている。一般的なシャンプーと比べると高価格帯ではあるが、販売は好調に推移しており、当初想定していた会社計画を上回っている。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　若杉篤史）

＜HN＞