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ビ花壇 Research Memo(1):2019年6月期の業績予想及び中期経営計画の達成は十分に可能

配信元:フィスコ
投稿:2019/03/14 15:41
■要約

1. 会社概要
ビューティ花壇<3041>は、葬儀の際に利用される生花祭壇等の企画・制作・設営を主力として、生花卸売やブライダル装花を含めた生花事業をコア事業としている。また、M&Aを軸とした周辺事業の取り込みによる規模拡大と提案力向上にも積極的に取り組んできた。同社の特長は、技術難易度の高いデザイン性による差別化と、独自の調達ルートや大量仕入れを生かした価格競争力にある。ただ、生花祭壇のパイオニアとして新たな技術を生み出し、広く一般に生花祭壇を普及させることで「業界のリーディングカンパニー」として成長してきた同社であるが、関東エリアを中心に急速なペースで単価下落が進んでおり、事業環境は厳しい状況が続いている。同社では、そのような環境変化に対応するため、コア事業である生花事業(生花祭壇事業、生花卸売事業、ブライダル装花事業)に最大限注力する事業方針のもと、生産規模や販売規模、原料調達など物量を拡大させるとともに、長年培ってきたノウハウや業務集約を通じた効率的な業務プロセスの確立により低コスト化を実現し、「業界のコストリーダー」として市場シェア拡大に取り組んでおり、徐々にその成果が現れ始めている。

2. 2019年6月期上期の業績
2019年6月期上期の業績は、売上高が前年同期比6.7%増の2,953百万円、営業損失が18百万円(前年同期は20百万円の利益)と増収ながら営業損失を計上した。売上高は、「生花祭壇事業」が2期連続で過去最高(上期ベース)を更新したほか、「生花卸売事業」も各施策への取り組みが奏功したことで大きく拡大。「ブライダル装花事業」もほぼ横ばいを確保した。ただ、利益面では、積極的な拠点開設にかかる費用の拡大は想定内であったものの、天候不良の影響等による仕入原価の上昇が営業損失を招く要因となった。もっとも、天候不良等による一時的な影響は既に解消しており、繁忙期となる下期の利益率は改善に向かっているようだ。

3. 新たなM&Aに向けた動き
2019年1月には、生花の小売・装飾、観葉植物のレンタル、造園などを手掛ける(株)花門フラワーゲートのM&Aに向けて基本合意書を締結(2019年5月株式取得予定)した。相互の業容拡大・物流を含む業務効率化、競争力のある商品提供や企画提案力の大幅強化に狙いがある。特に、繁閑のずれを利用したスタッフの相互活用のほか、成長性や収益性の期待できる造園事業への参入が注目される。

4. 2019年6月期の通期業績予想
2019年6月期の業績予想について同社は、期初予想を据え置き、売上高を前期比8.7%増の6,110百万円、営業利益を同7.0%増の179百万円と増収増益を見込んでいる。売上高は、引き続き「生花祭壇事業」が積極的な拠点展開等により順調に拡大するとともに、回復基調にある「生花卸売事業」も新規顧客獲得やフューネラル主要品目の取扱拡大等により伸長する見通しである。また、利益面では、増収により増益を確保するものの、新規出店等に伴う初期費用(先行費用)等により利益率は若干低下する想定となっている。

5. 成長戦略
同社は、2018年6月期を初年度とする3ヶ年の中期経営計画を推進している。1)コア事業での売上拡大、2)物流のサービス強化と高度化、3)管理部門の体制強化、4)周辺事業の水平展開を重点目標に掲げるとともに、最終年度である2020年6月期の数値目標として、グループ売上高63.6億円、営業利益2.6億円、経常利益1.8億円を目指している(M&Aによる影響は織り込んでいない)。特に、コア事業である「生花祭壇事業」の拡大を軸に据え、その副次的効果を物流の活性化(生花卸売事業の強化)へ結び付ける戦略をより強く打ち出す内容となっている。また、技術開発型企業への投資や積極的なアライアンス、M&Aの実行など外部リソースの活用にも意欲的に取り組む方針である。

弊社でも、「生花祭壇事業」における営業戦略や原価低減策が軌道に乗ってきたことや積極的な拠点展開にも取り組んでいることから、2019年6月期の業績予想、及び中期経営計画の達成は十分に可能であるとみている。特に、「生花祭壇事業」における新規出店(ドミナント展開及びエリア拡大)やコストリーダーシップ戦略によるシェア拡大は、圧倒的な物量の確保を含めたスケールメリットやサプライチェーンの強化を可能とし、グループ全体での優位性や影響力を確立するうえで合理的な戦略と評価できる。今後も、業界再編等に向けた同社ならではの取り組みに注目したい。また、業界環境が厳しさを増すなかで、M&Aによる事業拡大や他社との提携が成功のカギを握るものとみている。

■Key Points
・2019年6月期上期は総じて好調に推移したものの、利益面では天候不良の影響により営業損失を計上
・活動面では、積極的な新規拠点開設や新規顧客開拓のほか、新たなM&Aの実現に向けて一定の成果
・2019年6月期の通期業績予想は据え置き、繁忙期となる下期での事業拡大を目指す
・「生花祭壇事業」を軸とした中期経営計画を推進。物流効率化の実現に加え、ドミナント展開や低価格戦略によるシェア拡大を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)


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配信元: フィスコ
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