マクドナルドは月次発表前で強弱観対立、底値圏で超売り長状態も浮揚力は限定的

　日本マクドナルドホールディングス<2702.T>は強弱観対立のなか底値を探る動き。株価は今月１日に４８８５円の年初来安値をつけ、その後は下げ渋る展開にあるが押し目買い意欲は限定的で、切り返しに転じる動きも今のところみられない。きょうは６月の既存店売上高が発表される予定で、この結果を見極めたいとの思惑が強い。５月の月次は前年同月比５．７％増と１１カ月連続で前年実績を上回っているが、株価は３月以降下値を切り下げる展開が続いている。同社株はここ信用売り残が急増しており、直近データで買い残の１０倍以上に膨らみ信用倍率が０．０９倍という超売り長の状態にある。ただ、これは株主優待を確保するうえでのつなぎ売りが反映されたもので、買い戻しによる株価浮揚効果は見込みにくい。

出所：MINKABU PRESS