ＡＬＳＯＫが下げ幅拡大、９月中間期は増収増益も従来予想を下回る

　ＡＬＳＯＫ<2331.T>が下げ幅を拡大している。午前１１時頃に発表した第２四半期累計（４～９月）連結決算は、売上高２１０１億２１００万円（前年同期比５．５％増）、営業利益１２９億２９００万円（同３．２％増）、純利益８０億５６００万円（同１．３％増）と増収増益で着地したものの、従来予想の営業利益１４２億円を下回ったことが売り材料視されているようだ。

　「働き方改革」を背景にした適切な勤怠管理に対するニーズの高まりから、画像監視に加えて出退勤情報などの閲覧が行える「ＡＬＳＯＫ－ＧＶ」や、防犯カメラや出入管理機器などの販売が好調に推移し機械警備売り上げが伸長したほか、世界的に多発するテロや各種リスクに対する警備強化へのニーズの高まりや人手不足などを背景に、警備業務のアウトソースが増えたことで常駐警備が増加した。ただ、労務費や経費の増加で売上原価も膨らみ利益を圧迫した。

　なお、１８年３月期通期業績予想は、売上高４４００億円（前期比６．４％増）、営業利益３３４億円（同１７．５％増）、純利益２１５億円（同１７．３％増）の従来見通しを据え置いている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）