西松建、今期経常を29％下方修正、配当も64円減額

　西松建設 <1820> [東証Ｐ] が1月31日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の200億円→143億円(前期は234億円)に28.5％下方修正し、減益率が14.9％減→39.1％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の94.4億円→37.4億円(前年同期は129億円)に60.4％減額し、減益率が26.9％減→71.0％減に拡大する計算になる。

　業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の285円→221円(前期は221円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１．連結業績予想一部の国内建築工事において、建設資材価格の高騰等により採算が大幅に悪化し、工事損失引当金繰入額を計上することとなりました。また、海外の大型トンネル工事において施工上の問題が生じ、追加費用の発生が見込まれることから、工事損失引当金繰入額を計上することとなりました。これらの要因等により、営業利益が6,000百万円、経常利益が5,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が3,700百万円、それぞれ前回予想を下回る見込みとなりました。２．個別業績予想個別業績予想につきましても、連結と概ね同様の理由で修正いたします。

　当社は、永続的な発展に向けた経営基盤の強化のため、内部留保の充実を図りつつ、経営環境や業績を総合的に勘案しながら、安定的かつ継続的に利益還元していくことを基本方針としております。また、2021年度から2023年度までの3カ年につきましては、「中期経営計画2023」において、連結配当性向70％以上を目標として継続的に株主還元を実施することとしております。この方針のもと、2023年3月期におきましても期首配当予想を維持すべく努めてまいりましたが、当期の期末配当予想につきましては、今回の業績予想の修正を踏まえ、誠に遺憾ではございますが前回予想より64円減配の1株につき81円に修正いたします。これにより、当期の年間配当金につきましては前回予想より64円減配の1株につき221円（前期実績と同額）、連結配当性向につきましては89.0％となります。株主の皆様におかれましては、何卒ご理解の上、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。（注）上記の予想は、現時点において入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。