１２日の株式相場見通し＝堅調か、米ハイテク株高が追い風

　１２日の東京株式市場は、強弱観対立のなかも堅調な値動きが予想される。前日の米国株市場では主要株指数が高安まちまちの展開となり、ＮＹダウは続落したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は戻り足に転じている。ＮＹダウの下げは決算発表が嫌気されたウォルト・ディズニー＜DIS＞の急落による影響が大きく反映されたもの。一方、前日に売り込まれたハイテク系グロース株への買い戻しが相場を支えている。なお、前日の欧州株市場は主要国の株価が軒並み上昇した。東京市場では、前日に日経平均株価が５日ぶりに反発したものの値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大きく上回るなど、実勢面では売りが優勢な地合いだった。それだけにきょうは買い戻される銘柄が多くなりそうだ。なお、きょうはオプションＳＱ算出日にあたり、朝方はやや不安定な動きとなる可能性もある。

　１１日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比１５８ドル７１セント安の３万５９２１ドル２３セントと３日続落。ナスダック総合株価指数は同８１．５７６ポイント高の１万５７０４．２８１だった。

　日程面では、きょうは株価指数先物オプション１１月物のＳＱ算出日にあたるほか、３カ月物国庫短期証券の入札が行われる。海外では、９月のユーロ圏鉱工業生産、１１月の米消費者態度指数（ミシガン大学調査・速報値）など。

出所：MINKABU PRESS