東京株式（前引け）＝続落、貿易摩擦問題を背景に買い手控え

　２５日前引けの日経平均株価は前営業日比８２円７７銭安の２万２４３４円０６銭と続落。前場の東証１部の売買高概算は６億６８５万株、売買代金概算は９４８３億８０００万円。値上がり銘柄数は５８１、対して値下がり銘柄数は１４４０、変わらずは６９銘柄だった。

　きょう前場の東京市場はやや売り優勢ではじまり、その後下げ幅を拡大する展開となった。米中貿易摩擦問題をはじめトランプ政権の打ち出す保護主義政策を警戒する形で主力輸出株中心に買いが入りにくい状況にある。アジア株も総じて軟調な値動きで風向きは悪い。ただ、下値では突っ込み警戒感からの買い戻しも観測され、日経平均株価は１３０円強安い場面があったものの前引け時点では下げ渋っている。なお、前場の売買代金は１兆円を下回った。

　個別ではトヨタ自動車<7203.T>が下値模索の展開となり、ソフトバンクグループ<9984.T>も売りに押された。ＳＵＭＣＯ<3436.T>が軟調、ニトリホールディングス<9843.T>が大幅安となった。シンクロ・フード<3963.T>、きちり<3082.T>が大きく値を下げ、カプコン<9697.T>、ペプチドリーム<4587.T>の下げも目立つ。半面、武田薬品工業<4502.T>が堅調、花王<4452.T>もしっかり。Ｏｌｙｍｐｉｃグループ<8289.T>、ペガサスミシン製造<6262.T>が値を飛ばし、日特建設<1929.T>も物色人気。ブレインパッド<3655.T>、オプトホールディング<2389.T>なども高い。

出所：minkabuPRESS