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東京株式(大引け)=542円安、米国株急落と円高でリスク回避の売り加速

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/03/02 15:50
 2日の東京株式市場は朝方から売り圧力の強い展開となり、日経平均株価は一時600円を超える下げで2万1000円トビ台まで水準を切り下げる場面があった。

 大引けの日経平均株価は前日比542円83銭安の2万1181円64銭と大幅安で3日続落。東証1部の売買高概算は16億100万株、売買代金概算は3兆235億3000万円。値上がり銘柄数は237、対して値下がり銘柄数は1791、変わらずは41銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ一時600ドル近い下げをみせたことを受け主力株をはじめ広い範囲にわたってリスク回避の売りが出た。米国ではトランプ大統領が鉄鋼とアルミに新たな関税を課すと表明したことが、米中間の貿易摩擦につながるものとして嫌気された。また、足もと外国為替市場で1ドル=106円台を割り込む円高に振れたことも輸出企業の業績に影響を与えるとして売りを助長した。業種別には全面安で精密機器や鉄鋼セクターの下げが目立った。ただ、日経平均は前引け時点では627円安まで売り込まれたが、後場は値ごろ感からの押し目買いが入りやや下げ渋った。値下がり銘柄数は全体の87%を占めたが、下値では買い向かう動きも観測され、全体売買代金は2月14日以来となる3兆円台乗せとなった。

 個別ではトヨタ自動車<7203.T>が安く、ソフトバンクグループ<9984.T>ファナック<6954.T>キーエンス<6861.T>なども下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが売られたほか、ファーストリテイリング<9983.T>も安い。伊藤園<2593.T>ヨータイ<5357.T>が大きく値を下げ、中外製薬<4519.T>、日揮<1963.T>DMG森精機<6141.T>などの下げも目立った。日本CMK<6958.T>も安い。

 半面、任天堂<7974.T>が売買代金断トツでしっかりだったほか、ブイ・テクノロジー<7717.T>が堅調、日本ペイントホールディングス<4612.T>も買いが優勢だった。サイバーリンクス<3683.T>日東精工<5957.T>が値を飛ばし、松屋<8237.T>巴工業<6309.T>なども物色人気となった。アルプス技研<4641.T>酒井重工業<6358.T>なども上値を指向した。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ
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