２２日の株式相場見通し＝円高進行を懸念して売り先行

　２２日の東京株式市場は、外国為替市場で円相場が高止まりしていることから売り優勢のスタートとなりそうだ。また、米国でつなぎの連邦予算が失効したことに伴い、政府機関の一部閉鎖が始まったことも懸念材料となっている。米議会与党は、２２日未明（日本時間同日午後）までに予算の採決に踏み切る構えをみせているものの、もし与野党が合意に到らなかった場合、リスク回避の円高が進行して日本株にマイナス影響を及ぼす可能性もある。２２日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１０円７０銭台での推移となっている。

　１９日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比５３．９１ドル高の２万６０７１．７２ドルと反発した。本格化している１７年１０～１２月期決算発表で、企業業績の向上に期待した買いが継続する展開となった。ただ、米政府のつなぎ予算が上院で可決する見通しは不透明で、政府機関の一部閉鎖などに対する警戒感もあり上昇幅は限定的となった。ナスダック総合株価指数は、前日比４０．３３３ポイント高の７３３６．３８０と反発し、過去最高値を更新した。

　日程面では、日銀金融政策決定会合（２３日まで）、通常国会召集、１２月の首都圏マンション発売、１２月のコンビニエンスストア売上高に注目。海外では、米１２月のシカゴ連銀全米活動指数が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）