世界的な電子決済銘柄上昇の波に乗って
北欧といえば、少ない資源・人口の中で効率の最大化を目指すことで豊かな国作りを行っているイメージがありますが、デンマークは来年に、世界で初めてキャッシュレス化に進む国になります。
当初は全てのお店を対象としませんが、レストラン、ガソリンスタンド、衣料小売店などの指定された業種では、全く現金が使えなくなります。決済はデビットカード、クレジットカード、そしてスマホのアプリなどからのモバイルペイメントのみとなり、店は現金での支払い要求を、法律によって拒否できるというものです。すでに同国では、14年の小売決済の75%がキャッシュレスであったため、特に大きな混乱なく導入されると思われます。ただ、現金支払いを拒否される旅行者は驚くかもしれません。
現金を持っていても使えない、という初めての国になりますが、恐らく次の10年間で世界標準になると思います。現金取引は、電子決済のなかった千年前の制度であり、維持するために社会全体で多大な時間とコストが掛かります。紙幣や硬貨の製造コストから始まり、消費者は振り込まれた給与を、毎度毎度手数料を払ってでも取り出しに行かなければなりません。お店には、受け取った現金を入金しに行く手間や保管コストもあり、なにより現金は不衛生です。また証拠が残らないためマネーロンダリングなど犯罪の温床ともなります。こうしたコストは世界全体で年1兆円を超えるとも言われます。
一方、今年10月より米国でカード決済に関する法改正が実施されます。カード決済自体は米国で古くから圧倒的に浸透していたのですが、そのシステムは古く、裏にマグネットバーのついたカードを読み取り、手書きサインをして決済するというものが主流でした。この方法ではカードの偽造や詐欺が容易となり、今後そのような被害は(カード会社でなく)商店主の責任とされることに変わります。そして商店主はリスクを回避するため、偽造不可能とされる、ICチップの埋め込まれたEMV仕様(VISA、マスターカード、ユーロペイが定めたもの)のICカードと専用端末(PINを打ち込むターミナル機)にアップグレードを急いでいるところです。
このような流れから、たとえば米国ではグローバル・ペイメンツ(GPN)のような銘柄が大きく上昇しています。日本で言えばGMOペイントゲートウェイ (3769)がリーディングカンパニーであり、世界的な電子決済銘柄上昇の波に乗って、更なる株価上昇を期待したいところです。
当初は全てのお店を対象としませんが、レストラン、ガソリンスタンド、衣料小売店などの指定された業種では、全く現金が使えなくなります。決済はデビットカード、クレジットカード、そしてスマホのアプリなどからのモバイルペイメントのみとなり、店は現金での支払い要求を、法律によって拒否できるというものです。すでに同国では、14年の小売決済の75%がキャッシュレスであったため、特に大きな混乱なく導入されると思われます。ただ、現金支払いを拒否される旅行者は驚くかもしれません。
現金を持っていても使えない、という初めての国になりますが、恐らく次の10年間で世界標準になると思います。現金取引は、電子決済のなかった千年前の制度であり、維持するために社会全体で多大な時間とコストが掛かります。紙幣や硬貨の製造コストから始まり、消費者は振り込まれた給与を、毎度毎度手数料を払ってでも取り出しに行かなければなりません。お店には、受け取った現金を入金しに行く手間や保管コストもあり、なにより現金は不衛生です。また証拠が残らないためマネーロンダリングなど犯罪の温床ともなります。こうしたコストは世界全体で年1兆円を超えるとも言われます。
一方、今年10月より米国でカード決済に関する法改正が実施されます。カード決済自体は米国で古くから圧倒的に浸透していたのですが、そのシステムは古く、裏にマグネットバーのついたカードを読み取り、手書きサインをして決済するというものが主流でした。この方法ではカードの偽造や詐欺が容易となり、今後そのような被害は(カード会社でなく)商店主の責任とされることに変わります。そして商店主はリスクを回避するため、偽造不可能とされる、ICチップの埋め込まれたEMV仕様(VISA、マスターカード、ユーロペイが定めたもの)のICカードと専用端末(PINを打ち込むターミナル機)にアップグレードを急いでいるところです。
このような流れから、たとえば米国ではグローバル・ペイメンツ(GPN)のような銘柄が大きく上昇しています。日本で言えばGMOペイントゲートウェイ (3769)がリーディングカンパニーであり、世界的な電子決済銘柄上昇の波に乗って、更なる株価上昇を期待したいところです。