【買い】ダイワ 上場投信-TOPIXインバース(1457):全体にいつもと違うような印象=GLA小池麻千子

投稿:2015/08/02 18:45

全体にいつもと違うような印象

今週の日経平均は2万600円という高値に戻り、年初来高値更新を試す週となります。週後半に出来高を大きく増して上昇したのは良い傾向なのですが、今回も高値を抜けきれずに失速する恐れも捨てられず、高値圏での買いは慎重になりたいと思います。

何故なら2万800円を上に抜けるには、円安が進展するか、それ相応の企業業績の上方修正が必要と思いますが、企業業績はここまでのところ、思っていたほど強くありません。

2016年3月期第1四半期の決算では株価も高値を更新している銘柄もあるのですが(日本電産や冨士フィルムなど)、どちらかと言うと決算を受けて大きく下がっている銘柄が今回目立っているように思います。

ここ数シーズンの決算発表で、定番と言えたのが、値嵩株のファナック、キーエンスが好決算(株主対策も)を発表し、株価大幅高という反応でした。しかし今回ファナックは早々と下方修正を第1四半期段階で発表するなどして、ともに大幅安となりました。赤字転落の富士通や減益の三菱電機なども、これまでと反対に、場中の発表を受けて急落しました。

パナソニックも減益で売られました。好決算と株価上昇がお約束だったオリエンタルランドも減益発表を受けて大幅安です。一方、中国景気減速を受けて大きく売られて来たコマツ、新日鐵住金は、悪かった決算で悪抜けしたように反発しました。全体にいつもと違うような印象です。
小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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