【買い】小糸製作所 (7276):世界的なLED化の進展が追い風=GLA戸松信博

著者:戸松信博
投稿:2015/06/30 22:33

世界的なLED化の進展が追い風

自動車照明器で国内トップ企業。日本、及びが意外9か国において自動車用照明器を生産、日本、米国、欧州、中国、アジアの世界5極対応のグローバルサプライヤーとして世界各国で事業展開しています。

自動車ランプのLED化を受け、国内外で受注が拡大しています。ハイ&ロービーム一体化したLED照明は新車50車種に搭載するなど、LEDの増産が好採算を生んでいます。

2015年3月期の売上高は、18.2%増の7064億7000万円、営業利益が29.6%増の641億5500万円、経常利益が28.9%増の668億8000万円、当期純利益が68.7%増の360億6000万円と大幅増益となりました。

2016年通期予想は、売上高が10.4%増の7800億円、営業利益が4.4%増の670億円、経常利益が3.2%増の690億円、当期純利益が5.4%増の380億円と増収増益の見通しです。

国内では自動車生産台数は減少しているものの、北米・中国・欧州等での旺盛な需要と、自動車ランプのLED化により、業績を拡大することができました。特に欧州では68.7%増、北米ではメキシコ工場が稼働したこともあり売上高は46.3%増と大きく伸長しました。そしてこの6月には中国武漢近郊で湖北小糸が稼働。年産100万台規模の自動車照明工場で、中国市場におけるさらなる拡大を期待できます。

さらに、同社の通期見通しは1米ドル=110円を前提としており、これは保守的に思えます。円安による為替差益が収益を膨らませる可能性があり、業績の上方修正も期待できると思います。
戸松信博
グローバルリンクアドバイザーズ(株)代表取締役
配信元: 達人の予想

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