【買い】サニックス(4651)弱含みなものの、反発が狙い目か…?= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2015/06/09 17:26

「400円」が大きな節目。強力な支持線になるのでは?

■注目銘柄
サニックス(4651)

■注目理由
産業用太陽光発電事業の直販・直施工、戸建て住宅向けサービス、法人・事業主向けサービス、産業廃棄物の処理・リサイクルを展開する。福岡県福岡市博多区に本社を構える。太陽光発電事業は同社売上の過半を占める事業の柱となっている。

2015年3月期の業績見通しでは、売上高970億円、営業利益△11.6億円、営業利益率△1.2%となっている。売上高が前回予想を下回ること等により営業損益、経常損益それぞれ前回予想を大きく下回り赤字となる見込み。さらに繰り延べ税金資産を取り崩したことで当期純損益についても前回予想を下回る見込み。
(出典:2015年3月期 第3四半期決算説明会資料)

平成27年3月期第3四半期(平成26年4月1日~平成26年12月31日)における連結経営成績は、売上高696億円(前年同期比+35.1%)、営業利益△37億円、経常利益△40億円、四半期純利益△52億円となった。売上高はSE事業部門において「太陽光発電システム」が増収となり、環境資源開発事業部門は苫小牧発電所の「売電収入」が増収となったものの、「プラスチック燃料収入」が廃プラスチック類搬入量の減少により減収となった。利益面では、「太陽光発電システム」が増収となったものの、太陽光発電設備の工事案件に係る電力各社の接続検討期間が長くなったことや、電力各社の系統連系の回答保留措置により九州や四国地区において一部除き工事できない影響を受け、減益となった。
(出典:平成27年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結))

5月7日の取締役会で、太陽光発電部門を対象に約600人の希望退職者を募るとともに同部門で担当エリアの販売・施工を担う20箇所の営業所を統廃合すると決議、発表した。固定費を削減することで収益構造を改善するのが目的。再生可能エネルギーの接続保留問題などによる太陽光発電事業の急激な環境変化が背景にあり、市場環境が急変した九州・四国地区の人員体制を適正化するとともに、市場の成長余地が大きい関東・関西・中部地区の体制を強化する。今回の希望退職者の募集にともない発生する特別退職金などの一時的な費用は、2016年3月期連結業績において特別損失として計上する。600人の退職者を想定した場合に見込まれる計上額は約3億円。また、営業所の統廃合にともない発生する一時的な費用や、今回の施策に付随し減車する車輛関連費用など約3億円を、2015年3月期連結業績において特別損失として計上する予定。今回の施策によるコスト削減効果は、2015年7月以降を見込んでおり、その削減額は2016年3月期において年間約26億円を見込んでいる。
(出典:2015年5月11日日経テクノロジーオンライン)

5月8、11日に急伸してから以降、軟調な推移が続く。目下400円を切り、元の株価水準にまで調整が続いた。急騰直後の急落であったが故に、材料では弱含みなものの、短期的なリバウンドを狙って、短期資金が流入する可能性も考えられる。押し目を拾うのも一策だろう。

直近の株価はPBR2.52倍となっている。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想

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