参天薬は大幅高、野村証が投資判断を「バイ」に引き上げ

　参天製薬<4536.T>は大幅高。一時、前日比２２５円高の１８０２円まで買い進まれている。野村証券が１２日付のリポートで、投資判断を従来の「ニュートラル」から「バイ」へ、目標株価を１３００円から１９００円へそれぞれ引き上げた。
　リポートでは「第１に２０１２年のアイリーア（バイエル薬品の滲出型加齢黄斑変性治療薬）での販売提携により、同社の１４年３月期の眼科薬日本市場はトップシェアの３９％となった。基盤の日本は他社創製品の導入において優位となった。第２に、１４年発表のメルク社の眼科薬事業譲渡を受けて、欧州・アジアでの販売力を強化した。第３に１４年３月期以降、エンドグリン抗体ＴＲＣ―１０２（加齢黄斑変性治療薬）、Ｎａチャネル阻害剤Ｐ―３２１など他社開発品を活発に導入すると同時に、パイプラインの見直しも進めた。旧来の全身薬の眼科薬転用を狙う開発戦略から、最先端科学に基づいた開発へと転換し、成功率も高まったと考える」としている。

参天薬の株価は１３時２２分現在１７９４円（△２１７円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）