ユーロは売り ポンド円は買い ドル円も買い目線で

著者:小林芳彦
投稿:2015/05/12 13:27

5月11日の概況

昨日の相場でなんと言っても目に付くのが、ポンドの爆騰!
選挙の不透明感が払拭され、政治的リスクが軽減されたことによるポンド買い・・・・ってニュースに書いてあるけど、そんなのは大きく窓を開けて吹き上がった5月8日の朝(NY引け)から判っていること。
昨日の上昇は19時にユーロポンドで3月20日以降、日足でサポートに7回、レジスタンスに7回なった0.7215-20レベルが割れて損切の売りが炸裂したため。

ユーロ圏財務相会合が開かれており、ギリシャは融資の返済期限が来ていた約7億5000万ユーロの返済をバルファキス財務相が約束。ただしギリシャ支援がどうなるか良く判らずユーロを手がけにくい状況だったため、ユーロ売りポンド買いを進めるのに、ポンド買いのほうがユーロ売りするよりもやりやすかった為、ポンド買いの方にしわ寄せが行ったと考えるべきでしょう。184.57から187.39と3円弱の破壊力あるポンド買い。
対ドルも1.5440から1.56125へ吹き上がってます。

ユーロは・・・やはり財務相会合では支援は決定できず。いつギリシャの資金が尽きるのか判らず離脱観測がいきなり高まった。(まあ、市場は今まで無視してきた材料を突然蒸し返しますから。)バルファキス財務相は「ギリシャ流動性問題は緊急を要する。」と発言、今月中に流動性問題が急浮上する可能性が高いように市場に受け取られたはず。

ドル円はジリ高で120.15までタッチしましたが、全く面白みに欠けてます。1.11台後半から1.1200にかけてユーロドル売り。
ドル円は様子見。今売って下るような感じがしませんが、買いたくもないため。たぶん明るいうちは少なくともやらないと思います。
ポンド円は、東京時間利食いが入りそうなので飛びつき買いせず押しを待つ。0.72台の重たさがあるので、ユーロポンドは戻り売りで、一番理にかなっていると思います。もちろん0.7225越えにはストップ注文を置いてですが。

本日もよろしくお願い申し上げます。

短期売買方針 5月12日

<ドル円 買い目>
ドル円は119.800、119.700で買い目で見る。ストップは119.490に置いて120.200、120.300で利食いするような回転をイメージしましたが、動きが鈍いのでアジア時間は様子見します。

<ユーロドル 売り>
ユーロドルは1.11600、1.11700で売りから参入する方針。1.11850にストップを置きながら、1.11150、1.11050で利食いするような回転をイメージしました。

<ユーロ円 売り>
ユーロ円は133.950、134.100で売りから。ストップは134.350に置きながら、133.500、133.300で買い戻しをかける回転をイメージしました。

<ポンド 買い>
ポンド円は186.600、186.450で買いから。ストップは186.250に置きながら、187.800、187.950で利食いするような買いの回転をイメージしました。

対ドルは1.55400、1.55300で買いから。ストップは1.55150に置きながら、1.56150、1.56250で利食いするような回転をイメージしました。
小林芳彦
JFX株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想