【買い】日本精工(6471):世界的な自動車とスマートフォン活況の恩恵受ける=戸松信博

著者:戸松信博
投稿:2015/05/01 02:31

世界的な自動車とスマートフォン活況の恩恵受ける

「産業機械事業(産業機械軸受、精機製品)」と「自動車事業(自動車軸受、自動車部品)」の二つの事業において、生産、販売、技術が一体となった「事業軸の強化」を行う、国内におけるベアリングの最大手企業です。

2015年第1-3四半期までの業績は、売上が11.6%増の7119億300万円、営業利益が49.9%増の670億2100万円、経常利益が48.8%増の668億3300万円、当期純利益は、176.7%増の437億2500万円と大幅な増収増益となっています。

自動車事業においては、中国では自動車市場が鈍化したものの、その他アジア市場、欧州・北米市場では堅調に売上が伸び、電動パワーステアリングの新規受注も寄与して大幅増収となりました。同事業での売上高は、前年同期比11.0%増の4801億6200万円、営業利益は同39.9%増の469億600万円となり、全体の業績を押し上げる結果となりました。

産業機械事業でも、市場は緩やかながら、特にスマートフォンの普及拡大に伴う設備需要の増加が売り上げを牽引し、同事業の売上高は14.0%増の2028億8900万円、営業利益は45.8%増の225億9700万円となりました。

また同社は、今年3月24日に業績予想及び配当予想の上方修正を発表しています。
上方修正の理由として、産業機械向け及び自動車向けベアリングの需要が想定を超えたこと、さらに円安が追い風となって業績を押し上げたことが挙げられます。

上方修正後の通期予想は、売上高が11.3%増の9700億円、営業利益が38.1%増の940億円、経常利益が31.7%増の880億円、そして純利益が86.1%増の580億円となっており、大幅増益となっています。

4月21日には子会社のNSKテクノロジーの全株式を売却したことで特別利益の計上を見越した買いが集まり株価は上場来高値を大きく更新しました。
戸松信博
グローバルリンクアドバイザーズ(株)代表取締役
配信元: 達人の予想

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