「堅調が見込まれるドル/円、指標結果が良好なら続伸へ」=外為どっとコム総研 神田卓也
約7年ぶりの高値へ上伸
東京市場のドル/円は、一時114.30円台まで上値を伸ばして約7年ぶりの高値を更新した。日銀が金融緩和を強化した一方、米FRBは量的緩和の終了を宣言して利上げを視野に入れているという「金融政策の方向性の違い」が改めて意識されている模様だ。また、米中間選挙における野党共和党の勝利が伝わったが、市場は大統領の影響力低下を懸念するよりも、むしろ議会の「ねじれ」解消を好感しているようだ。
指標結果次第で114円代後半へ
こうした流れに加え、今週末の米10月雇用統計に期待が持たれている事を考慮すると、ドル/円は海外市場でも堅調推移が見込まれる。仮に、米10月ADP全国雇用者数(22:15)や米10月ISM非製造業景況指数(24:00)が予想を下回っても、よほど大幅な悪化でない限り下値は堅そうだ。反対にいずれも予想を上回れば114円台後半まで上値を伸ばす事も考えられる。
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