＜話題の焦点＞＝忘年会シーズンを先取り、外食店や予約サイトに注目

　来週から１１月になり、年末の忘年会と年明けの新年会を含めて宴会シーズンが本格的に到来する。居酒屋チェーンなど宴会に関連する外食チェーンに注目したい。

　４月からの消費増税後は節約志向が若干ながら高まっており、外食産業全体での売り上げは減少している。しかしながら、安倍政権発足後は景況感の回復から中期的な視点に立てば企業やサラリーマンは宴会に使う費用を増加させる傾向にある。忘年会需要を取り込むことで外食チェーン各社も年末に向け売り上げ増が期待される。

　宴会を行ううえで、インターネットの予約サイトを利用する比率が高まっている。飲食店情報をインターネットで提供している、ぐるなび<2440.T>は「スーパーらくらく幹事さん」や「調整丸」などを提供。宴会の日程調整や店舗選びを簡単にできるツールを提供している。また、価格比較サイト「価格．ｃｏｍ」を運営するカカクコム<2371.T>では、グルメサイト「食べログ」を運営、宴会プランの検索機能を充実させている。

　忘年会では、鍋料理が定番。国産の養殖フグ専門店「とらふぐ亭」を核に「ふぐよし」や寿司と活魚の「魚の飯（さかなのまんま）」を関東で展開する東京一番フーズ<3067.T>や格安のトラフグ料理専門店「玄品ふぐ」を主力業態とする関門海<3372.T>が代表格。居酒屋チェーンでは「和民」を中心に幅広い業態を展開するワタミ<7522.T>など。

◆忘年会の関連銘柄

銘柄<コード>　　　　　　コメント

ぐるなび<2440.T>　　　　「スーパーらくらく幹事さん」などを運営
カカクコム<2371.T>　　　「食べログ」で宴会検索機能
東京一<3067.T>　　　　　養殖フグ専門店を展開
関門海<3372.T>　　　　　「玄品ふぐ」が主力業態
ワタミ<7522.T>　　　　　居酒屋「和民」などをチェーン展開
梅の花<7604.T>　　　　　豆腐メインの懐石料理を展開


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）